自然食やオーガニック食料雑貨を専門的に扱うスーパーマーケット「ホールフーズ・マーケット(Whole Foods Market, Inc.)」は、アメリカやイギリス、カナダを中心に500店舗以上を展開するグローバルチェーンとして知られています。
今回はホールフーズ・マーケットが予測する「この夏流行るプラントベースフードTOP5」についてまとめてみました。
【同社がプラントベース市場に関心を寄せる背景】
アメリカ・ワシントン州に拠点を持つコンサルティング会社「The Hartman Group」が2021年にアメリカの成人男女2,300名を対象にアンケートを行ったところ、消費者の約半数 (48%) が日頃から「プラントベース(植物由来)」と表示された製品を探していることが分かりました。
引用元
BBQ for All
まずは「BBQ for All(全ての人が食べられるBBQ食材)」がランクイン。ベジバーガーに加え、ホットドッグやソーセージ、さらにはジャックフルーツを使用したBBQ製品が注目を集めています。日本でもネクストミーツ株式会社が提供する「Next Yakiniku」がプラントベースの焼肉食材として話題を集めていますが、アメリカのBBQ食材としても市場を開拓できる可能性がありそうですね。
トレンドアイテム
・Field Roast Signature Stadium Dog
・Bar-B-Que Jackfruit
ヴィーガンチーズは定番の人気食材
プラントベースチーズの加工メーカーは、ナッツミルク、黒にんにくのトリュフ、ディル、チャイブ等バラエティ豊富な材料を駆使して美味しさを追求。ピクニックのアイテムとしてもヴィーガンチーズを求める声が増えているそうです。
トレンドアイテム
・Miyoko’s Creamery Artisan Vegan Cheese
・Kite Hill Spreadable Cheese
子供向けの商品がトレンドアイテムに
ホールフーズ・マーケットのWEBサイトには「Gone are the days of pleading with the kids to eat their fruits and veggies(子供たちに果物や野菜を無理強いする時代は終わった)」というメッセージが書かれています。プラントベース食品メーカーの中では、ナゲットやヨーグルト、アイスキャンディー等の子供向けの商品を開発し、プラントベースフードを通じて果物や野菜の摂取量を増やそうとする動きが強まっています。
トレンドアイテム
・Ripple Kids Non-Dairy Milk
・365 by Whole Foods Market Plant-Based Nuggets
話題急上昇中のプラントベース ”シーフード”
世界のプラントベースマーケットは、代替肉と代替乳の次に注目を集めるのは「シーフード」と予測しています。ホールフーズ・マーケットでも豆果(マメ科に属する植物)やバナナの花を使用して作られたフィッシュフライやツナ等が販売されています。
トレンドアイテム
・Good Catch Fish-Free Tuna
・Upton’s Naturals Banana Blossom
乳製品不使用のディップソース
万能アイテムとして「乳製品不使用のディップソース」もランクイン。ベーグルやサンドウィッチに使用できるバター、クリームチーズ、マヨネーズ、ドレッシング等は今後も安定した伸びが期待されています。
トレンドアイテム
・Siete Dairy-Free Cashew Queso
・Whole Foods Market Plant-Based Queso
日本では代替肉や代替乳製品の販売が開始したばかりですが、アメリカでは代替シーフードや子供向けの商品等、プラントベースフードについてより先進的な取り組みが広がっています。当社としても、今後も世界の動向に注目していきます。
著者
山崎寛斗(やまざき・ひろと)
プラントベースジャパン株式会社 代表取締役
「プラントベースで日本と世界を繋ぐ」をテーマに事業を展開。 海外のプラントベース企業の日本誘致や訪日ベジタリアン向けメディアなどの事業を手掛ける。 著:東京食素!美味蔬食餐廳47選、關西食素!美味蔬食餐廳55選、東京および関西のベジタリアンガイドブックを台湾で販売中。
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