シンプルに考えるフードダイバーシティ対応

こんにちは。食の多様化対応を支援しておりますフードダイバーシティ株式会社の守護です。

弊社では年間100本以上のペースで全国各地で講演や勉強会を行なっており、ありがたいことに本当に多くの飲食店、宿泊施設様とご縁を頂いております。その中で「まず、何から始めたらいいでしょうか」というご相談を頂きます。

こちらの問いについては、多くのケースは「カレーから始めましょう」と、お答えしております。

なぜ、このようなことを申し上げるのか、本日はこちらを解説したいと思います。

食の多様化に対応する第一歩となるカレー

カレーの対応をお勧めする5つの理由

まず、日本を代表するスパイス会社であるエスビー食品株式会社が「フードダイバーシティカレー」という商品を販売しているのをご存知でしょうか。こちらの商品は「動物性不使用」「アルコールフリー」「化学調味料フリー」で、多くの方が食べられるように商品設計されております。こちらは乳・卵アレルギー対策、ベジタリアン・ヴィーガン対策、イスラム教徒対策が全て可能です。

理由1:味に遜色がなく、一般日本人のお客様にも普通に提供ができる味

「ベジタリアンのお客様が来たら提供する」「イスラム教のお客様が来たら提供する」だと、コミュニケーションも発生し、オペレーションが複雑になり、ミスが起きる可能性が増えます。重要なポイントは「実は対応している」ですが、そのためには一般日本人のお客様に対して、味がよくないといけません。そこについてはさすがは日本を代表するスパイス会社であるエスビー食品、この商品は味のクオリティが非常に高く、一般日本人が美味しいと感じられます。ムスリム専用メニュー?ヴィーガン専用メニュー?これらを一旦忘れるくらい、普通に提供してほしいと思っています。

現に下記のようにホテルの朝食などで使われているケースがとても多いです。

理由2:トッピングで色々対応できる

本商品はカレーソースなので、トッピングを変えるだけで、さまざまなアレンジができます。例えばカツカレー、シーフードカレー、ゴロゴロ野菜カレーなどを下記のように対応しておくなどもいいと思います。事例はこちら

理由3:「カレーが嫌い」という人は世界でもほとんどいない

日本人で「カレーが嫌い」という人はほとんどいないように、世界でもカレーは多くの国で受け入れられております。特に日本のカレーは「JAPANESE CURRY」として認識されており、CoCo壱は世界でも非常に人気です。さらに日本食に馴染めない外国人でも、カレーであれば満足して食べていただけるケースも多く、万能の料理と言っても過言ではありません。そういうメニューを一つ持っておくのはいかがでしょうか。

理由4:レトルトなのでロスがない

今日から始められる理由としては大きいのは本商品がレトルトであることです。サイズは150gと3kgグラムの2種類があります。理由1でも触れた通り「ベジタリアンのお客様が来たら提供する」「イスラム教のお客様が来たら提供する」というオペレーションは本当におすすめはしませんが、どうしてもそこからスタートしたいというケースは150gのほうから仕入れをすれば対応可能です。

しかし、本商品は「一般のお客様にも普通に提供する」ことによってメリットを発揮いたします。是非とも「実は対応している」をゴールに見据えていただきたく思います。

理由5:カレーを既存で使っていたら置き換えるだけ

現在カレーメニューを提供しているお店様も多いと思いますが、その場合はカレーを変えるだけで今日から対応可能です。もちろん味は現状と比べて変化すると思いますが、それがリスクと判断されるお店様にはおすすめはできません。味の変化を前向きに捉えていただけるお店様におすすめです。

こちらはあくまでも「第一歩」としての取り組み事例となります。もちろんこれが全てではありませんが、「まず、何から始めたらいいでしょうか」の一つのやり方としてご覧頂ければと思います。

以上、フードダイバーシティに取り組んでいる、これから取り組もうとする企業様にとって、本記事が有益な情報となれば幸いです。