できることを明確に提示する
近年、グルテンフリー(Gluten-Free)に対する関心が高まり、日本国内の飲食店でも対応を求める声が増えています。アレルギーやセリアック病の方だけでなく、グルテン不耐症、健康志向の一環としてグルテンを控える方も増えており、対応できる飲食店の存在はますます重要になっています。
しかし、グルテンフリーの基準は人によっても地域によって異なることがあり、完全な対応を求めるお客様もいれば、ある程度の配慮で満足される方もいます。そのため、飲食店・宿泊施設としてが明確なポリシーを掲示し、お客様に正しい情報を伝えることが大切です。
グルテンフリーを選ぶ4つの理由
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アレルギー
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小麦やグルテンに対するアレルギーのため
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セリアック病
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グルテンを摂取すると腸に炎症を起こす自己免疫疾患のため
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グルテン不耐症
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グルテンを摂ると消化不良や体調不良を引き起こすため
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主義によるもの
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健康志向やライフスタイルの選択として
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グルテンフリーポリシー掲示例(あくまでも例です)
1、グルテンフリーの基準
当店のグルテンフリーメニューは、小麦・大麦・ライ麦・グルテンフリーでないオート麦を含まない食材を使用しています。また、調味料に関してはメーカー公表の成分表示を確認し、不使用である旨を確認して使用しています。
※オート麦自体はグルテンを含みませんが、通常のオート麦は小麦と同じ工場で加工されることが多いため表記
2、厨房について
当店では、グルテンを含む食品と同じ厨房で調理を行っていますが、可能な限り別のスペースでの調理を心がけています。
3、調理器具について
調理器具は一般の調理用のものと同じものを使用していますが、使用前には洗浄を徹底しております。
4、揚げ油について
グルテンを含む食品と同じ揚げ油を使用しています。3日前までにご予約いただければ、専用の揚げ油での調理が可能です。
5、お客様へのお願い
当店ではできる限りの対応を行っておりますが、完全なグルテン除去を保証できる環境ではありません。お客様ご自身の体調や主治医とのご相談の上、お客様にて最終的なご判断をなされますよう重ねてお願い申し上げます。
参考(下記図)
オーストラリアのピザ店では「LOW-GLUTEN」と表記し、同じ調理器具を使用していることを説明しています。これは重度のグルテンアレルギーではない方や、主義やライフスタイルとしてグルテンフリーを選択している方向けに提供されています。