栗原市内の飲食店・宿泊施設向けセミナー

2025年3月13日、一般社団法人 くりはらツーリズムネットワークが主催で「多様な食文化を学ぶインクルーシブツーリズムセミナー」が栗原市市民活動支援センターにて開催され、栗原市内の飲食店、宿泊施設関係者が約20名ほど参加しました。
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プログラム

「多様な食文化を学ぶインクルーシブツーリズムセミナー」
講師:フードダイバーシティ 株式会社 代表取締役 守護 彰浩

質疑応答

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当日の様子

栗原市で求められるフードダイバーシティ対応とは

まず、弊社代表守護からは世界のフードダイバーシティ市場や、それぞれの言葉の定義、日本に来る旅行者のニーズ、宮城県に来る旅行者のニーズ、具体的に使用できる食材や調味料の選び方、さらに違いよりも共通点を見て考える必要性が語られました。

ヴィーガンやハラールなどの分野は「難しそう」と思われがちな分野で、ハラールメニュー、ヴィーガンメニューといった形でそれぞれの専用メニューを作るとオペレーションも含めて大変になりますが、共通点を整理して「みんなが食べられるもの」を一般メニュー化しておくことで、調理現場のストレスや料理工程が大幅に削減されることが説明されました。

さらに、栗原の食材や食文化を生かした以下のヴィーガンメニュー案についても解説が行われました。

1.栗原産里芋のクリーミーグラタン
栗原産の里芋を使い、なめらかなホワイトソース風にアレンジ。豆乳や米粉を加えてクリーミーな食感に仕上げ、栗原産の長ネギやかぶを具材として使用。オーブンで焼き上げて、香ばしいグラタンに。

2.栗原産の朝どれ豆乳胡麻坦々麺
栗原産の大豆から作った自家製豆乳をベースに、白ごま・味噌・山椒をブレンドした坦々スープを作成。うどんには、栗原産のひとめぼれ米粉を練り込んだもちもち麺を使用し、地野菜のトッピングで彩り豊かに仕上げる。

3.仙台味噌と贅沢野菜ゴロゴロ無水カレー
栗原産の仙台味噌と、にんじん、じゃがいも、かぼちゃ、ナス、玉ねぎなどの地元野菜をたっぷり使用し、水を加えず野菜の水分だけで煮込む濃厚カレー。スパイスの香りと発酵味噌のコクが絶妙にマッチし、栗原産の雑穀ご飯とともに楽しむ。

4.栗原産キャベツと舞茸の旨味たっぷりふわとろお好み焼き
甘みの強い栗原産キャベツをたっぷり使用し、きのこの旨味を生かしたお好み焼き。ソースには昆布と醤油を効かせた和風だれを使い、シンプルながら奥深い味に。すりおろした長いもをたっぷり使い、ふわっとした食感に。

5.ひとめぼれ米粉のもっちりクレープ
栗原市産のブランド米ひとめぼれの米粉を使用したグルテンフリーのクレープ。ココナッツミルクや甜菜糖でほんのり甘く仕上げ、地元産のくるみやブルーベリー、米飴シロップを添えた贅沢スイーツに。

このように見ると、シェフの負担が大きい

共通点を見る考え方

ペペロンチーノはベーコンをキノコに変更するだけで多くが食べられるようになる

参加者からは「目から鱗の内容ばかりで、あっという間の1時間半でした。早速できることから一歩ずつ始めていきたい。」「具体的に郷土料理をどのように売るかについて学ぶことができました。確かに旅行先でよくわからない料理は手をつけにくいので、相手の立場になって考えてみようと思う。」などの声が上がりました。

今後も一般社団法人 くりはらツーリズムネットワークとしては、食の多様化に関する事業を推進していく予定とのことです。

講演を行うフードダイバーシティの代表守護