今こそ進めていきたい食の多様性対応について

こんにちは。食の多様化対応を支援しておりますフードダイバーシティ株式会社の守護です。

弊社では年間100本以上のペースで全国各地で講演や勉強会を行なっており、ありがたいことに本当に多くの飲食店、宿泊施設様とご縁を頂いております。その中で、フードダイバーシティの取り組みに対し「いつ、どれくらいの成果が出ますか」といううご相談をいただきます。

もちろんこれに対して明確に答えが出せればこんな楽なことはないのですが、実際には企業様によってそれぞれ異なるのでなんとも言えません。しかし、これまで多くの企業様とお話させていただく中で、ある程度の法則は見えてきました。

本日はこちらを解説したいと思います。

抑えておきたい3つのポイントとは

①始まる前の成果イメージと実際の成果は異なる

多くの企業様がやはり最初にお考えとなるのは「今日対応したら、明日からお客様が来る」という点です。中には「いきなりたくさん来店されても対応ができない」と心配されるケースもあります。まず最初は認知を広めていかないといけないので、実際にこのようなことが起きることは稀です。ダイエットや筋トレが1日で成果とならないよう、フードダイバーシティ対応も同様です。

上の図でいくと、緑の曲線を描く企業様が多いです。それにはもちろん理由があって、最初はお客様が「このお店はしっかりと対応してくれているのか、自分たちのことを理解してくれているのか」と疑いを持ちながら来店するケースがほとんどだからです。少しずつお客様が来店されて「このお店はしっかりと対応もしているし、自分たちのことも理解もしてくれている」ということが伝われば、そこからSNS等で発信されていき、徐々に成果になっていくケースが多いです。最初はお店様だけでなく、お客様も不安な状態であることを忘れてはいけません。我々日本人も海外で「本格和食レストラン」を謳うお店のオーナーやシェフに日本人がいなかったら「ほんとに大丈夫?」と疑うのと同様です。

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②「不安になるポイント」で多くの企業が離脱する

実際にスタートをしても、成果は少しずつ積み上がっていきます。しかし、始めて少しして「そんなに成果が出なかった」といって離脱される企業様が少なからずいらっしゃいます。ダイエットと同じで、1週間頑張ったけど0.1kgしか減らなかったといって離脱する方が多いように、始める前のイメージと実際の成果の差分が初期は重くのしかかります。

もちろん不安になるポイントは皆様同じです。ここでは「本当にこのメニューでいいのか」「お客様は満足しているのか」「お客様にお店の情報は届いてるか」など、内側に要因を探していくことが重要です。もしここで「ニーズがないのでは」「コロナだから」と外側に要因を求めてしまうと、離脱という判断になるケースがあります。

コロナで海外からのお客様が止まっていたとしても、ムスリムの方にしても、ベジタリアンの方にしても下記図の通りで国内在住者は多くいらっしゃいます。

③「やっててよかったと感じるポイント」までたどり着く企業様の多くは社内研修を受けている

弊社の行う社内研修では、こちらの成果曲線を必ずご説明しております。その社内研修に経営者クラス及び料理長クラスが参加されている場合、多くは「やっててよかったと感じるポイント」までたどり着きます。「不安になるポイント」が必ず来ることを聞いている場合とそうでない場合で、取り組むスタンスは全く異なります。

しかしながら、上司からの指示であったり、特定の部署であったり、特定の担当者のみで始まった取り組みについては、不安になるポイントを迎えたときに、社内からの様々な圧力で道半ば辞めてしまうケースがあります。

弊社としては「最初の一歩を踏み出す前の社内研修を」というお話をしておりますが、そのように行かないケースももちろん多々あります。しかし「やっててよかったと感じるポイント」までたどり着いた企業様の多くから「最初の社内研修がなかったら途中で諦めていた」というお言葉を頂きますので、基本的に弊社はこのスタンスを貫いていきたいと考えております。

 

以上、フードダイバーシティに取り組んでいる、これから取り組もうとする企業様にとって、本記事が有益な情報となれば幸いです。