アジアの中でもトップ層に位置するシンガポール国立大学(NUS)で「代替タンパクコース」が導入されることが決定しました。テーマは「代替肉の基礎から応用(Introduction to Advanced Meat Alternatives)」。2022年1月より大学院(シンガポール唯一の「Food Science and Technology」学科)にて13週間の選択コースとしてスタートします。なお本コースはアジアを代表する代替タンパクシンクタンクである「The Good Food Institute APAC(GFI APAC)」のDr. Dean Powell氏とDr. Wasamon Nutakul氏により行われます。
また、同様の取り組みがシンガポールの南洋理工大学(Nanyang Technological University)でも発表されており、プラントベースや培養肉、発酵技術に関するコースが始動しています。
シンガポール政府はフードテック及び代替タンパク質に720億ドルを投資しており、フードテックのハブ化に成功しました。また、世界で初めて培養肉の販売を承認したことでも知られており、近年世界中のフードテック企業がシンガポールに集結し、資金調達・人財獲得・実証実験などが一気通貫で行われています。日本企業にとってもフードテック産業で世界進出を目指すためには、シンガポール進出が大きな足がかりとなるでしょう。
【参考記事】
Alternative Proteins Course Now at Asia’s Top University
著者
山崎寛斗(やまざき・ひろと)
プラントベースジャパン株式会社 代表取締役
「プラントベースで日本と世界を繋ぐ」をテーマに事業を展開。 海外のプラントベース企業の日本誘致や訪日ベジタリアン向けメディアなどの事業を手掛ける。 著:東京食素!美味蔬食餐廳47選、關西食素!美味蔬食餐廳55選、東京および関西のベジタリアンガイドブックを台湾で販売中。
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