色鮮やかで豪華絢爛な伊達政宗の霊廟「瑞鳳殿（ずいほうでん）」

仙台藩祖伊達政宗が眠る霊廟

宮城県仙台市にある「瑞鳳殿（ずいほうでん）」は仙台藩の初代藩主である「伊達政宗（だてまさむね）」の霊廟（れいびょう）です。霊廟とは死者や祖先の霊を祀る施設のことで、「御魂屋（みたまや）」とも呼ばれています。
瑞鳳殿の周辺には政宗の次男の伊達忠宗（だてただむね）が眠る「感仙殿（かんせんでん）」や忠宗の六男の伊達綱宗（だてつなむね）の霊廟「善応殿（ぜんのうでん）」などがあり、ここら一帯は伊達家の霊廟や付属施設がある場所として「経ヶ峯伊達家墓所（きょうがみねだてけぼしょ）」として仙台市指定史跡となっています。

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伊達政宗と瑞鳳殿の歴史

伊達政宗は伊達氏の第17代目の当主で、仙台藩（宮城県、岩手県南部）の初代藩主として、戦国時代の安土・桃山時代から江戸時代はじめに活躍した戦国武将です。幼少期に天然痘により右目の視力を失い、片目になったことから後世に「独眼竜政宗（どくがんりゅうまさむね）」として知れ渡っています。
伊達政宗は生前に「遺骸を経ヶ峯に葬るように」と遺言を残していました。政宗は1636年（寛永13年）に満68歳でその生涯を閉じます。政宗の後を継いだ第2代藩主の伊達忠宗（だてただむね）は、その遺言通りに翌年の1637年（寛永14年）10月に政宗の霊廟「瑞鳳殿」を経ヶ峯に建立しました。その後は忠宗を祀る「感仙殿」と第3代藩主である綱宗の「善応殿」が同じ経ヶ峯の西部に建立されています。

歴史的観点から1931年（昭和6年）に瑞鳳殿は国宝に指定されましたが、第二次世界大戦の戦火によって瑞鳳殿、感仙殿、善応殿は全て焼失してしまいます。しかし、戦後の復興から瑞鳳殿、感仙殿、善応殿の復元の気運が高まります。
1952年（昭和27年）に当地の所有者である伊達家から仙台市が寄付金などにより当園一帯を買収、1973年（昭和48年）には「藩祖伊達政宗公霊廟瑞鳳殿再建期成同盟会」が設立され、1974年（昭和49年）には「広瀬川の清流を守る条例」により、経ヶ峯は特別環境保全区域および水質保全区域に指定されました。
そして、1979年（昭和54年）に瑞鳳殿が再建されたのです。

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豪華絢爛の装飾

瑞鳳殿の魅力の一つとして、その豪華絢爛な装飾や色鮮やかな造りにあります。
瑞鳳殿が建立された時代を安土桃山時代と呼び、その時代に繁栄した文化を安土桃山文化と言います。1500年代後半から1600年代初期にかけての文化で、その頃の文化の担い手が新興大名や豪商だったために、城や屋敷の造り、絵画、壁画、装飾などが仏教色の薄い豪華なものとなっています。その時代に行なっていたポルトガルやスペインなどのヨーロッパとの貿易の影響もあり、安土桃山文化も多彩なものになったと言われています。

安土桃山文化の影響を色濃く反映した瑞鳳殿は、その時代を代表する豪華絢爛な造りとなっていて、細かな部分にも拘った装飾や色合いが随所に見られます。藩主の霊廟に相応しく、他の感仙殿や善応殿も同じように立派な造りとなっています。

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経ヶ峯伊達家墓所の見どころ

経ヶ峯伊達家墓所には瑞鳳殿、感仙殿、善応殿の他にも妙雲界廟（みょううんかいびょう）、御子様御廟（おこさまごびょう）がおかれています。
妙雲界廟は仙台藩9代藩主の周宗（ちかむね）と11代の斉義（なりよし）、斉義の妻である芝姫（あつひめ）の墓があり、質素な造りの墓となっています。これは4代目綱村（つなむら）の遺言によるもので、子孫の負担を軽減するための配慮なのだそうです。
御子様御廟は5代藩主吉村（よしむら）公以後の歴代藩主の公子公女の墓所となっています。その数21基で、そのうち7基は側室や老女のお墓です。石灯籠は80基、静かな場所にひっそりと祀られています。

他一帯には資料館やミュージアムショップ、満海上人供養碑などがありますので、散策をして歴史に触れてみてください。

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宮城県にあるハラールレストラン

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