記事のゴールと、想定とする読者は?

最近、弊社では国内外問わず様々なメディアからヴィーガン対応レストランの取材相談を受けます。その相談の多くが「どういったレストランに取材をすればよろしいでしょうか?」というものです。
※自治体・行政の方はまずはこちらをご覧くださいませ。
上記の表で、まず各お店のポジショニングを整理して考えます。早速取材依頼の詳細を見ていきましょう。

インバウンドの方々に人気のヴィーガン対応レストランを取材したい

海外メディアから圧倒的に多いのはこのニーズです。世界の方々が興味を持つのは下記図の通り、日本の料理で且つ日本人が普段食べている日常食なので、取材先は「菜道」さんがいいのではとお伝えしております。現に菜道さんは世界中のベジタリアン・ヴィーガンが使うアプリHappy Cowで世界1位に輝いているので、分かりやすく人気な状況をお伝えすることができます。さらに日本料理でのヴィーガンはカフェなどの軽食業態が多い中なので、菜道さんのようにレストラン形式で対応されていることも一つ重要な取材ポイントです。

日本国内でどんどんヴィーガン対応レストランが普及している様子を取材したい

最近の流れで増えているのはこちらの問い合わせです。その際は日本国内で店舗数の多いドトールさんやモスバーガーさんを取材することをお勧めしております。その際は開発の苦労話、現場オペレーション設計、商品の打ち出し方(環境軸、健康軸、SDGs等)が取材ポイントになります。このように全国展開をされているお店が対応することで、日々ヴィーガンが身近になってきているのを実感致します。

日本の伝統を守る老舗が取り組むヴィーガンを取材したい

こちらも海外メディアからの問い合わせが多くありますが、その際はミシュランも取得されている「本家たん熊本店」さんなどが代表的なところです。まさに本家たん熊本店さんが取り組む精進料理は日本のお家芸で、見た目もとても美しく、日本で古くから受け継がれる伝統的なヴィーガンです。歴史を重んじる欧米のメディアは、その歴史と、もともと古来からヴィーガン対応していたということにとても感動されます。

ヴィーガンは欧米文化、それを日本で展開している事例を取材したい

日本国内のメディアで「ヴィーガン=欧米文化」という認識で捉えているケース、実は結構多くあります。その欧米で流行っているものを日本でも行っている事例はないですか?ということで、海外にアンテナを張る読者を持つ日本のメディアからはこのような観点で取材依頼がきます。もちろん、そのような捉え方も一つだと考えております。その場合は南青山の「サスティナブルグリル The Burn」さんであったり、銀座のFAROさんなどのお店がいいと思います。シェフの海外経験や、日本食材をどうフレンチなどに生かしていくか、肉や魚を使用せずどう価格を上げていくのかなどが取材ポイントです。

これからヴィーガンを少し意識しようかな?初心者がいくべきお店を取材したい

実は最近、最も取材依頼が多いのはここです。これからヴィーガンを少し意識していこうと考える人はとても増えているのですが、「これまでの食事スタイル、食べる量を大きく変えたくはない」「味の変化があまりにも大きいと続けることができるか心配」と、不安な方はとても多いようです。そういった場合の取材先としても「菜道」さんをお勧めしております。なぜならば菜道さんは表の通り、日本料理の日常食をヴィーガンにしているので、日本人がもっとも食べ慣れているものを作っています。そしてヴィーガンでも味の変化を全く感じないどころか、お客様の半分以上がベジタリアンでもヴィーガンでもなく、普通にレストランとして味が評価をされていることが取材ポイントです。

以上、これから取材を検討されているメディアの方々にとって有益な情報になっていれば幸いです。