こんにちは。フードダイバーシティ株式会社の山崎です。

前回のメルマガ「香港フードエキスポレポート! ”世界で進む、食の多様性”」では、
世界のベジタリアン市場の現状についてお伝えしましたが、

今回は“なぜベジタリアンが世界で増え続けているのか?”
「ベジタリアンになる背景」について迫ります。

世界各地で起こるベジブーム

現在世界にベジタリアンは9億人いると言われており、
年々その数は増え続けています。

下記は各国の人口に対するベジタリアン比率をまとめたものです。

Frembassy社調査(2017年)

上位の国々を見てみると、
インド・イギリス・スイス・台湾と
地域を超えてベジタリアンブームが起きていることがわかります。

なぜ、ここまでの広がりを見せているのか?

この問いに答えるには、
ベジタリアンになる人たちの背景を知る必要があります。

ベジタリアンになる背景は大きく4つ

1:健康:ダイエットや健康維持の観点でベジになる人
2:動物愛護:倫理的な観点でベジになる人
3:環境保護:畜産業が地球環境に影響を及ぼす事に異論を唱えベジになる人
4:宗教:仏教やジャイナ教など“不殺生”という観点からベジになる人

直近、アディダスがベジ対応シューズを初めて出したと話題になりましたが、
特に動物愛護や環境保護背景のベジタリアンから多くの指示を得ています。
https://www.fashion-headline.com/article/20500

ハンドメイドコスメで有名なLushも
動物実験を避けた商品開発をされている事で有名です。
https://jn.lush.com/article/fighting-animal-testing

ベジタリアンというと、「菜食主義」と訳される事が多く、
食だけに限定して考えられてしまいがちですが、
実は広義では「ライフスタイル」として取り入れている人がほとんどなのです。
(アディダスやLushも食の範囲ではないわけですし)

ちなみにですが、欧米系のベジタリアンは「動物愛護」の方が多く、
一方でインド台湾などのアジア系ベジタリアンは「宗教背景」の方が多いです。

Food Diversity社調査(2017年)

こうした背景を理解する事は、世界のベジタリアンを
おもてなしする上で非常に大切です。

例えば「宗教背景」の多い台湾ベジタリアン。
台湾は年間訪日数500万人を超える親日地域ですが、
ベジタリアン比率は意外にも13%(6人に1人がベジ)。
台湾受け入れに併せてベジタリアン対応を始める方が増えてきましたが、
台湾の場合はひと工夫が必要です。(詳しくは下記をご参照ください)
http://goo.gl/2Fj54j

しっかりと対応すればお客様に思いは届く

今年の7月にベジタリアン対応をスタートした大阪の日本食レストラン祭さん。
先に述べたような地域毎のベジになる背景の違いや
味の好みなどのニーズをしっかりと理解した上で対応を開始された祭さんは、
開始3ヶ月で既に1200名のベジタリアンが来店する人気店になったようです。

もちろん全てがこのように短期的に軌道に乗るわけではありませんが、
然るべきマーケティングを行った事で結果を出された事業者さんが
増え始めているのは間違いないでしょう。

こうしたニーズは来年のラグビーワールドカップ、
再来年のオリンピックで更に増えていく事が予想されています。

対応にご興味をお持ちの方は、
まずはお気軽にご相談ください。

フードダイバーシティ株式会社 山崎
h.yamazaki@food-diversity.co.jp