群馬で初めて開催されたヴィーガン対応セミナー
2019年6月27日、ジェトロ群馬主催(共催:群馬県、高崎市、高崎商工会議所)により”ヴィーガン・インバウンド対応セミナー:オリンピック・パラリンピックに向けた「食の多様性に優しい群馬県」を目指して“と題したセミナーが行われ、県内外約150の事業者が参加した。
次第は以下の通り。
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1.海外ヴィーガンシェフ招へいプログラムの結果報告(13:00~13:30)
招へいプログラムの概要・結果報告及び今後の展開について
報告者:ジェトロ群馬
海外ヴィーガンシェフ受入を経験して
報告者:伊香保温泉ホテル松本楼 若女将 松本 由起 氏
2.ヴィーガンに係る有識者による講演(13:30~15:30)
世界の食を知ろう!一歩から始めるフードダイバーシティ対応
講師:フードダイバーシティ(株) 代表取締役 守護 彰浩 氏
フードダイバーシティ対応の向こう側!お客様のリアルなニーズについて
講師:(株) Funfair フードスペシャリスト 楠本 勝三 氏(自由が丘菜道)
ヴィーガン食材を生かしたフードツーリズムについて
講師:日本野菜ソムリエ協会 理事長 福井 栄治 氏
3.有識者によるパネルディスカッション(15:45~16:30)
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第一部ではジェトロ群馬から「なぜヴィーガンを進めていくのか」の話を中心に、これまでにおける海外シェフ誘致などの取り組みが発表され、伊香保温泉ホテル松本楼の松本氏からは実際の取り組み、手応え、現場感などが披露されました。
そして第二部では弊社代表守護から前段として下記のマトリクスを用いた食におけるルール全体感、世界標準の取り組み、そしてヴィーガン対応しても情報拡散を制限し、分かる人にのみ伝える重要性などが話されました。
続いて楠本氏からは、お店のコンセプトや取り組んできた手応え、制限のある中で味をしっかりと出す工夫、もどき料理を作るための考え方、農業大国群馬の可能性、日本古来の伝統食を再発見する重要性、そして多様化する様々なお客様のニーズにどう答えていくかという話が展開され、会場の注目を強く集めました。講演後には(株)Funfairが手掛けるヴィーガン対応したサムライラーメンの試食も行われた。
最後に福井氏からは群馬の特色を生かしたヴィーガンツーリズムにおける考え方、最初に取り組む重要性、ブランド作りなど様々な事例を用いて発表されました。
パネルディスカッションでは、「動物由来成分を含まない商品は輸出市場においても有利である旨」がジェトロの籠瀬氏から語られ、インバウンドだけではなく今後の可能性の大きさについて語られました。
会場からの質問も多く上がり、熱気が溢れたまま合計3時間半のセミナーは終了。ヴィーガン対応での経済振興に向けて大きな一歩を踏み出したセミナーとなりました。
またテレビ群馬では下記のように報じられております。