香川県がフードダイバーシティ対応を強化

2024年3月18日、香川県は外国人観光客の増加に対応するため、「観光かがわ食の多様性に向けた協議会」の設置を発表しました。本協議会は、香川県を訪れる観光客の多様な食のニーズに対応することを目的としており、飲食店や宿泊施設などの観光関連事業者に対するメニュー開発の支援を行います。これにより、香川県の観光振興をさらに強化し、国内外の旅行者にとってより魅力的な地域を目指すとしています。

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食の多様性対応が香川県観光の鍵に

香川県には、うどんをはじめとする豊かな食文化がありますが、近年の訪日観光客の増加に伴い、ヴィーガン、ハラール、アレルギー対応といったフードダイバーシティの重要性が高まっています。

本協議会の設置により、香川県の観光関連事業者は「多様な食のニーズに対応したメニュー開発」「適切な情報発信を行うための支援」「国内外の観光客の満足度向上」といった具体的な取り組みを進めていくことになります。

協議会設立会見の様子

設立当日の会見には、香川県の観光業界を代表する方々が出席しました。

当日の出席者(下記写真左から):
穴吹エンタープライズ株式会社 高松国際ホテル 松原総料理長
・公益社団法人香川県観光協会 三矢会長
株式会社二蝶 料亭二蝶 山本代表

会見ではそれぞれの立場から、食の多様性への対応の必要性や、今後の取り組みの方向性について意見を述べました。

会見の様子

香川県では今後、高松駅周辺の大規模開発や外資系ホテルの進出、さらには瀬戸内国際芸術祭の開催などにより、多くの観光客が訪れることが見込まれています。特に、瀬戸内国際芸術祭は国内外からの注目度が高く、期間中は世界中からアート愛好者や観光客が訪れるため、地域全体の観光需要が大きく高まると予想されます。

こうした状況の中で、飲食店や宿泊施設が多様な食のニーズに応えることで、香川県を訪れる観光客がより快適に滞在できる環境が整い、観光地としての魅力向上に繋がっていくことが期待されています。香川県が本分野についてどのように対応を進めていくのか、注目が集まります。