表記について考えたいこと
こんにちは。食の多様化対応を支援しておりますフードダイバーシティ株式会社の守護です。
弊社は日本から海外への輸出関連にて、「ベジタリアン・ヴィーガン商品についてはどのような表記をすべきでしょうか?」というお問い合わせを頂きます。特に「ヴィーガン」などの表記は、場合によって「味が美味しくないのではないか」「自分はヴィーガンじゃないから買わない」などと判断されてしまう可能性もある部分なので、こちらは輸出だけでなく、インバウンドにおいてもしっかりと考えたいところです。
そこで今回は世界に店舗を展開していて、世界各国でのマーケティングに長けているスターバックスを調査してみました。結論から申しますと、各国で表記方法を変えていることが分かりました。
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アメリカ
アメリカのロサンゼルスでは下記の通り「Vegetarian」「Vegan」という表記をしています。「分かりやすい」ことがアメリカの市場では重要なのか、やはり直接的な表現が響くのではないでしょうか。
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イギリス
イギリスのロンドンでは下記の通り「Plant Based」という表記をしています。ベジタリアン・ヴィーガンに関して世界最先端のイメージが強いイギリスにおいて「Vegan」ではなかったことは少々驚きでした。
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シンガポール
シンガポールでは下記の通り「Meatless」という表記をしています。現地の人から数名意見をもらうと「Vegan」という言葉は非常に強いから、少し柔らかい表現をシンガポール人は好むとのことでした。
日本
日本では下記の通り「Plant Based」という表記をしています。注意点として、加工助剤やキャリーオーバーの部分が記載されています。
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以上となります。
スターバックスとしても、各国でありとあらゆる試行錯誤を行なった上での表記だと思います。もちろん、どうしてこのような結論に至ったのか詳細までは分かりませんが、一つの情報として参考にして頂ければと思います。
著者
守護 彰浩(しゅご あきひろ)
フードダイバーシティ株式会社 代表取締役
流通経済大学非常勤講師
1983年石川県生まれ。千葉大学卒業。2006年に世界一周を経験後、2007年楽天株式会社に入社し、食品分野を中心に様々な新規事業の立ち上げに関わる。2014年、多様な食文化に対応するレストラン情報を発信する「HALAL MEDIA JAPAN」を立ち上げ、フードダイバーシティ株式会社を創業。ハラールにおける国内最大級のトレードショー「HALAL EXPO JAPAN」を4年連続で開催し、国内外の事業者、及びムスリムを2万人以上動員。さらに2017年からはハラールだけでなく、ベジタリアン、ヴィーガン、コーシャ、グルテンフリー、アレルギーなどに事業領域を広げ、全国自治体・行政と連携しながら普及のための講演活動、及び集客のための情報発信を行う。2020年には総理大臣官邸で開催された観光戦略実行推進会議にて、菅総理大臣に食分野における政策を直接提言した。著書に「開国のイノベーション」(株式会社スリースパイス)。
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