ベジタリアン/ヴィーガン対応で成果を出すための考え方とは?
こんにちは。食の多様化対応に関するコンサルティングや講演を全国で行うフードダイバーシティ株式会社の守護です。
飲食店、宿泊施設の事業者様とベジタリアン・ヴィーガン対応の話をさせていただくときに、多くの企業様から下記のようなお話を頂きます。
1、サラダメニューを提供しています
2、和食のベジタリアン/ヴィーガンといえば「精進料理」、それを提供しています
3、これまでも「事前に予約があれば」対応しています
もちろんこの対応が良い、悪いということを言いたいわけでは決してありません。しかしながら、私は「これだと成果は出にくい」とセミナー等でお伝えしております。それは一体なぜか?
成果が出にくい理由 その1「”精進料理は量が少ない&味がしない”が多くの評価」
海外のベジタリアンやヴィーガンの方々に普及しているメニューといえば、やはりハンバーガーなりのファストフードが中心となります。多くのものは食べ応えがっつり、味付けもかなりしっかりとしています。それらを普段食べている方が、”サラダ”はもちろんですが、いわゆる”精進料理”を食べると「量が少ない」「味がほとんどしない」が、残念ながら多くの方々の評価となります。そもそも現代の日本人にとっても、精進料理は同等の評価をする方は多いのではないでしょうか。海外の方が日本で食べたいものはラーメン、丼もの、定食など「日本人が普段から食べている一般食」という声が圧倒的に高いですが、旅行中にそれがなかなか伝わらず、下記のような声が弊社には多く届きます。
「また精進料理が出てきた・・・」
「精進料理ではないと伝えたらサラダが出てきた・・・」
「明日からはコンビニで選ぼう・・・」
成果が出にくい理由 その2「予約が必要なお店は基本避ける」
「事前に予約があれば対応します」ではなかなか成果を生むことは難しいです。それは二つの理由からです。
まず一つ目の理由としては旅行会社の立場で考えたとき「常時対応メニューがあります」というお店から選択肢になるからです。旅行会社の立場としては「イレギュラーは極力控える」が基本なので、下記図で考えるとCを中心にお店を選ぶのはとても自然なことだと思います。AやBのお店にはなかなか連絡が来ることはありませんが、基本AやBのお店は「そんな要望はあまり来ません」ということが多いです。
もう一つの理由は「その1」とも関わる部分ですが、旅行客としては言葉の問題もあり「サラダや精進料理が出てくるのではないか」と不安から、「事前予約」であったり「食べたいものを交渉すること」に対しては積極的はありません。しっかりとメニューがHPやGoogleなどで確認できるお店を選びます。
例えば、イタリアに行った日本人が「ピザ」を食べたいときに、店頭メニューにピザがあるか、もしくはHPなどで事前に調べるはずで、「ピザを売っているかわからないお店」にイタリア語で交渉する人はなかなかいないと思います。
観光庁の発表で食の消費額は旅行消費額の21.9%を占めます。そして世界で6.3億人いるベジタリアン/ヴィーガンに関する受け入れ環境整備について、しっかりと考えていく必要性があると考えております。
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