「雛人形」の全てを紐解き、日本文化の奥深さを学ぶ

鳥取には個性的な内容を持つスポットが多数存在していますが、「流しびなの館」もそのひとつです。珍しい雛人形の数々や、鳥取名物の「流しびな」にまつわる展示や体験などから、日常ではなかなか触れることのできない雛人形の文化を深く知ることができる場所となっています。日本の文化や伝統、歴史の流れに興味を持っている方には大きな学びになること請け合いですし、雛人形や日本文化についてよく知らない方であっても、それまで知らなかった新たな文化や、その深い文脈を学べる機会となるでしょう。

※新型コロナウイルス感染拡大防止対策に関する各施設のガイドラインや、営業時間等の変更がなされているところもありますので、ご注意ください。

鳥取の伝統「流しびな」とはどういったもの?

まず、そもそも「流しびな」とはどういったものなのかを押さえていきましょう。鳥取の用瀬町では、毎年旧暦の3月3日に男女一対の紙雛を桟俵に乗せ、菱餅や桃の小枝とともに千代川に流す「流しびな」が無病息災を祈願する風習として存在します。
この流しびなが行われる際には、町の中にある家々やその玄関先が開放され、様々な場所に雛人形などの類いが飾られていき、町中が雛人形で溢れるのです。

雛人形に対する価値観が変わる!奥深い展示

流しびなの館は、雛人形、雛飾り、加茂人形、御所人形など、様々な人形がくまなく展示されているのが目玉。時代背景、時代ごとの雛人形の違いや個性、それぞれの人形にまつわる興味深いエピソードなども丁寧に押さえた詳細な展示は、極めて高い資料価値を保持しています。古くは江戸時代から脈々と受け継がれている雛人形の文化は非常に奥深いもの。どのように雛人形を取り巻く状況や雛人形というものの取り扱われ方が進化していったのかなど、雛人形というものが持っている趣、その文化的なディープさがありありと分かるような展示となっています。

鳥取に生きる雛人形の伝統。その豊かさを味わおう

館内では「流しびなづくり体験」というものも行われており(極力一週間前に事前予約が必要となります)流しびなを実際に作ることも可能となっています。また、実際の行事として行われている「流しびな」も、観光で訪れた方も楽しめるように、当日に流しびなを購入して流すことができる段取りとなっています。
鳥取に生きる、雛人形の豊かな伝統に触れてみませんか?実に摩訶不思議、かつ確かな充実の歴史を持つ雛人形の世界は、どなたにとっても新たな知見を与えてくれることでしょう。

「流しびなの館」基本情報

住所 鳥取県鳥取市用瀬町別府32-1
電話番号 0858-87-3222
入場料 高校生以上 300円
中学生以下 無料
障がい者等の方 無料
営業時間 9:00~17:00
休館日 毎週水曜日 ※祝日の場合は開館
年末年始
ホームページ http://nagashibinanoyakata.jp

交通アクセス

※以下のリンクをご参照ください

交通アクセス|流しびなの館
http://nagashibinanoyakata.jp/publics/index/11/