大阪の飲食店様、宿泊施設様向けセミナー

2022年12月9日(金)に公益財団法人大阪産業局が主催で「”食”を扱う企業は今が始め時!フードダイバーシティの基礎から実践まで」と題したセミナーが大阪産業創造館にて開催され、大阪の飲食店、宿泊施設関係者が約30名参加しました。
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プログラム

「”食”を扱う企業は今が始め時!フードダイバーシティの基礎から実践まで」(120分)
講師:フードダイバーシティ 株式会社 代表取締役 守護 彰浩 氏

試食会(30分)

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当日の様子

少しの工夫でできるフードダイバーシティ対応とは

弊社代表守護からは世界のフードダイバーシティ市場や、ルールの全体感、ベジタリアンをベースに考えること、旅行者のニーズ、具体的に使用できる食材や調味料の選び方、さらに違いよりも共通点を見て考える必要性が語られました。

またヴィーガンやハラールなどの分野は「難しそう」と思われがちな分野ではありますが、「楽することが重要」と伝えられ、それぞれの専用メニューを作ると大変になりますが、共通点を理解して「みんなが食べられるもの」を一般メニュー化しておくことで、セールス、ホール、キッチンのストレスが大幅に削減されることが説明されました。

さらにアフターコロナの新トレンドとして、近年で環境への意識が大きく変わったことなどにも触れ、2025年に大阪万博を控える大阪でも、肉や魚を使用しないメニュー開発をしっかりと準備する必要性なども説明されました。

最後に、イスラム教徒がレストランを検索する際に使用するアプリ「Halal Gourmet Japan」、ベジタリアンやヴィーガンの方々がレストランを検索する際に使用するアプリ「HappyCow」についても登録方法や、お客様からの評価ポイント、自社が選ばれるための仕掛けなども踏まえて説明されました。

共通点を見る考え方

ペペロンチーノはベーコンをキノコに変更するだけで多くが食べられるようになる

ヴィーガンは多くの方に提供できるメニュー

お好み焼きをどのように対応するか

試食については「市販品」として売られているもので下記の8品を用意し、講師の守護が一つ一つの商品について使い方の事例なども踏まえて説明していきました。
※食材提供:株式会社グローバル

フードダイバーシティカレー(エスビー食品)
フレンドリーダイニングカレーソース(ニチレイ)
有機お好みソース(オタフクソース)
野菜ベースの焼そばソース(オタフクソース・菜道)
野菜ベースの旨味だしつゆ(オタフクソース・菜道)
デーツシロップ
エッグケア(キユーピー)
植物生まれのプッチンプリン(‎江崎グリコ)

最後に参加者からは「結果を出しているお店がどういう方法で対応しているのかよくわかった」「”予約があれば”、”要望があれば”で対応してたが、結果が出ない理由がわかった」「勝手に難しく考えて、勝手に対応のハードルを上げていたが、ビジネスの原理原則に基づいて考えるべきというのは目から鱗だった」「きのこたっぷりペペロンチーノのようなメニューならすぐに始められる」などの声が上がり、また終了後は質問も多く飛び交い、熱気を帯びたままセミナーは終了しました。

今後も公益財団法人大阪産業局としては、食の多様化に関する事業を推進していく予定とのことです。