米 カリフォルニア発のMeliBioは世界で初めて”代替ハチミツ”を販売した企業として知られています。2021年の商品発売リリースの発表後、ニューヨークの著名レストランやリテールショップでの展開が始まっており、2022年3月には570万ドル(6.7億円)の資金調達を行い製造ラインの拡充に投資を行う予定です。

MeliBio HPより引用

ヴィーガンがハチミツを摂取しない理由は様々ありますが、代表的な例をHappy Quioaの記事から抜粋して紹介します。

理由① ハチミツは蜂が働くことで作られている
そもそもハチミツは蜂が労働して作りだしている食品です。ヴィーガンは動物が犠牲になることで作りだされる食品を口にしません。つまりハチミツも蜂が働いて作りだされた食べ物なのでヴィーガンの人は食べないのです。

理由② ハチミツは蜂のための食べ物であり、人間のために作られてはいない
そもそもハチミツは蜂のエサや保存食とするために作られています。人間はその蜂の食べ物を横取りしていることになります。人間だけでなく、野生動物もハチミツを食べます。人間を含めた動物は食物連鎖によって食べ物を確保しますから人間や動物がハチミツを食べるのは自然なことかもしれません。しかし、食物連鎖だから、ほかの動物も食べているからと言って、人間もハチミツを食べるのはやめようというのがヴィーガンの考え方です。

Vegablum HPより引用

気になる代替ハチミツの原材料。残念ながらネット上では見つけられませんでしたが、独自の発酵技術と植物科学を応用して開発されたそうです。

MeliBioによると、世界のハツミツ産業は100億ドル(1.1兆円)を越える巨大産業の1つですが、エシカル・サスティナブルの観点から代替ハチミツに注目が集まっています。代替食品市場というと、これまでは肉や乳製品がとりわけ注目されていましたが、代替ハチミツのような新たなジャンルへの期待が高まっており、今後も様々なプレーヤーが市場に参入してくることが予想されています。

個人的には、これまで代替ハチミツというと、メープルシロップ、アガベ、キャロブシロップ等が使われてきましたが、既存商品との差別化要素も気になるポイントです。

また代替ハチミツに関する情報が入り次第、海外ベジニュースでも紹介します。

【参考記事】
MeliBio Secures $5.7 Million in Seed Funding to Disrupt Global Honey Industry

著者

山崎寛斗(やまざき・ひろと)
プラントベースジャパン株式会社 代表取締役
「プラントベースで日本と世界を繋ぐ」をテーマに事業を展開。 海外のプラントベース企業の日本誘致や訪日ベジタリアン向けメディアなどの事業を手掛ける。 著:東京食素!美味蔬食餐廳47選、關西食素!美味蔬食餐廳55選、東京および関西のベジタリアンガイドブックを台湾で販売中。
https://www.plantbased-japan.com/

お問い合わせ
info@plantbased-japan.com