アフターコロナに備えた食の多様性セミナー

2021年11月17日(水)に徳島県・東みよし町の主催で「食の多様化対応セミナー&試食会」が開催され、にし阿波エリア周辺の飲食店、宿泊施設関係者が約30名ほど参加した。
※本セミナーは新型コロナウイルス感染症対策を厳重に行って開催されています
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プログラム

■基調講演「多様な食文化と地域活性化」(60分)
講師:フードダイバーシティ 株式会社 代表取締役 守護 彰浩 氏

■試食会「食の多様性に対応しながら、味を最大限に引き出す」(80分)
モデレーター:フードダイバーシティ株式会社 代表取締役 守護 彰浩 氏
シェフ:菜道 自由が丘 楠本 勝三 氏

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当日の様子

■基調講演「多様な食文化と地域活性化」(60分)

まず弊社代表守護から基調講演として世界のフードダイバーシティ市場や、ルールの全体感、ベジタリアンをベースに考える、旅行者のニーズことなどについて、具体的な事例や上記図を基に説明されました。さらにヴィーガンに対応すると、アレルギーなども含めた様々な食のルールを持った方に食事が提供できる旨や、違いよりも共通点を見て考える必要性なども語られました。

試食会「食の多様性に対応しながら、味を最大限に引き出す」(80分)

試食メニューを解説する楠本氏

第二部では「食の多様性に対応しながら、味を最大限に引き出す」をテーマに、東京は自由が丘にある菜道の楠本シェフが試食を提供しながら、それぞれの料理の解説を行っていきました。

試食で提供されたメニューは以下の通り

ハンバーガー(パテ:地元のキノコや芋類 バンズ:藍バーガーのヴィーガンバンズ)
ワンタン麺
和牛のおじや西阿波ビーフのハラール対応スネ肉や牛骨を使用)
うなぎの蒲焼

楠本シェフからは「ヴィーガンで最大限に出汁を取る方法」「精進料理の技術を使いながら現代風へのアレンジ方法」「安易に大豆ミートを使うのではなく、地域の伝統野菜を活かす方法」「イスラム教徒の満足度を上げる方法」等が語られ、参加者はメモを走らせました。

参加者からは「野菜だけでここまでの出汁が取れるのか」「イスラム教徒の和牛ニーズの高さが分かった」という声が上がり、また終了後は質問も多く飛び交い、熱気を帯びたまま2時間半のセミナーは終了しました。尚、今後も徳島県東みよし町は食の多様化事業を注力して推進していくとのことです。

試食として提供されたメニュー

地元のキノコと芋類を使ってパテを作る

それぞれの対応表