江戸文化の残る東京都を代表するお寺
日本の首都である東京都には、外国からの観光客が年間約1500万人以上もあります。観光地も多い東京都において、中でも外国の観光客に人気なのが浅草(あさくさ)にある「浅草寺(せんそうじ)」です。特に初詣での参拝客数は多く、初詣での全国の参拝客数はベスト10に常に入っています。
古き良き時代の名残を残し、お土産屋さんやお食事処が軒を連ね、毎年たくさんの観光客で賑わっている浅草寺は、観音菩薩を本尊とし、「浅草観音(あさくさかんのん)」あるいは「浅草の観音様」とも呼ばれ、広く親しまれています。
飛鳥時代まで遡る長い歴史
浅草寺の創建は1300年前以上も昔の飛鳥時代になります。
その昔、今の隅田川のほとりに「檜前浜成(ひのくまのはまなり)」と「檜前竹成(ひのくまのたけなり)の兄弟が住んでいました。628年(推古天皇36年)の3月18日のある朝、兄弟が川で漁をしていると、網に一躰の像がかかっているの発見します。大したものではないと思った兄弟は、その像を川へ投げ戻します。しかし、網を引き上げる度にその像がかかっており、その日は魚は一匹も獲れなかったと言います。兄弟はとりあえず、その像を持ち帰り、その土地の長である「土師中知(はじのなかとも ※名前は諸説あります。)」に見せると、聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)の尊像であることが分かり、翌日の朝には子供達が作った草のお堂にこの像をお祀りしました。その後、土師中知は出家し、自宅をお寺へと改装、聖観世音菩薩を生涯を捧げて供養したと言います。
645年(大化元年)、勝海上人(しょうかいしょうにん)がここを訪れ、観音堂を修造しました。そして、聖観世音菩薩を秘仏(ひぶつ・信仰上の理由などにより非公開とされた仏像のこと。)として、人々に公開されずに厨子などに閉じられたまま祀られています。
その後、大地震や原因不明の火災などに見舞われるも、修復・復興され、源義朝(みなもとのよりとも)や足利尊氏(あしかがたかうじ)、徳川家康(とくがわいえやす)などの将軍や武将が戦争の勝利などを祈願した由緒あるお寺として、今なお多くの人々に参拝されています。
浅草寺の撮影スポット「雷門(かみなりもん)」
浅草寺といえば雷門を思い浮かべる方は多いと思います。雷門は浅草寺の総門であり、玄関口です。雷門の正式名称は「風雷神門(ふうらいじんもん)」と言います。雷門の両側には風神と雷神を左右に奉安しているのでそう呼ばれています。創建年代は不明ですが、一説には942年(天慶5年)と言われています。
雷門と呼ばれるようになったのも定かではないですが、江戸時代の川柳に「風の神雷門に 居候」という句が由来とも言われています。1795年に雷門の名が書かれた提灯が初めて奉納され、浮世絵の題材にも使われたことから、世間にも浸透したと考えられています。
雷門も創建以来、焼失と再建を繰り返し行われ、現在の雷門は1960年(昭和35年)に、世界的にも有名な日本の家電メーカーのパナソニック(旧松下電器産業)の創始者、松下幸之助氏の寄進によって再建されたものです。
雷門だけではない浅草寺の見どころ
浅草寺の中では雷門が一番有名ですが、他にも国宝や重要文化財も所蔵する歴史的にも価値のある建物があります。
1649年(慶安2年)に浅草寺の東門として創建された「二天門(にてんもん)」は、両脇に「増長天(ぞうじょうてん)」と「持国天(じこくてん)」が祀られている朱色が鮮やかな門です。国の重要文化財に指定されています。
雷門の赤提灯に次いで「小舟町」の文字が書かれた赤提灯が特徴の「宝蔵門(ほうぞうもん)」は、別名「仁王門(におうもん)」とも呼ばれています。両側に仁王像が祀られていて、942年(天慶5年)創建です。江戸時代には信徒の計らいとして、特別な日の年7日間に限り、門の上に登ることが許されていたそうです。
本堂は聖観世音菩薩を祀っていることから「観音堂」とも言います。旧本堂は国宝に指定されていましたが、戦火で焼失してしまいました。しかし、全国の信徒の寄付金により、1958年(昭和33年)に今の本堂が再建されました。
他にも薬師堂(やくしどう)や影向堂(ようごうどう)、五重塔、銭塚地蔵堂(ぜにづかじぞうどう)など、雷門だけでなく、浅草寺には色んな建物があります。
日本で最も古い商店街のひとつ「仲見世(なかみせ)」でお土産を買ったり、お食事したりしながら、浅草寺を巡って江戸の雰囲気や賑わいを楽しんでみてはいかがでしょう。
住所 | 〒111-0032 東京都台東区浅草2-3-1 |
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Tel | 03-3842-0181 |
営業時間 | 境内は24時間出入り自由 諸堂は午前6時の開堂~午後5時の閉堂 (10月~3月の開堂時間は午前6時30分) |
休業日 | 年中無休 |
利用料金 | 無料 |
アクセス | ・東京メトロ銀座線・都営浅草線・東武スカイツリーライン「浅草駅」出口1〜雷門 徒歩1分 ・つくばエクスプレス「浅草駅」A1出口~敷地内 徒歩3分 ・東京メトロ銀座線「田原町駅」出口3~雷門 徒歩9分 ・都営浅草線「本所吾妻橋駅」A3出口~雷門 徒歩11分 |
ホームページ | https://www.senso-ji.jp/ |
東京都にあるハラールレストラン
浅草 梅源
創業から百年。 「江戸昔菓子 あさくさ 梅源」は浅草かっぱ橋通りの裏手で、昔ながらの江戸和菓子を皆様にお届けしております。 機械は一切使わず、仕込から仕上げまですべて人の手で作ることで、素材の持ち味や食感を活かした和菓子を生み出しています。
住所 | 〒111-0035 東京都台東区西浅草3-10-5 1F |
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Tel | 03-3841-4147 |
営業時間 | 木ー金 11:00-18:30 土 11:00-18:00 日 11:00-16:00 |
定休日 | 月曜日 |
Halal Gourmet Japan | https://www.halalgourmet.jp/ja/restaurant/876622 |