Road to One Table.

皆さんこんにちは。
Food diverstiy.todayにて、アレルギーについての記事を書かせて頂いている香川です。
卒業論文
食物アレルギーの私がお店に求める3つのこと
みんなのテーブル記 第1弾:自由が丘菜道
みんなのテーブル記 第2弾:カレーハウスCoCo壱番屋
みんなのテーブル記 第3弾:クリスマスケーキ2020はどう選ぶ?コンビニ4社比較レポート
アレルギー持ちがよく聞かれることベスト3
みんなのテーブル記 第4弾:hal okada vegan sweets lab
みんなのテーブル記 第5弾:信州そば あずみ野@羽田空港

香川県・善通寺の「Le Paysan」は、体に良いものを最高のフレンチで楽しんでもらいたいという思いのもと、野菜のみを使ったフランス料理とデザートを提供されている『精進フレンチ』のお店です。動物性食材に加えて、五葷、アルコール、ゼラチン、蜂蜜も使用されていません。ホームページにも、「ベジタリアンの方、アレルギーの方にも合わせた料理対応もしております」との記述があり、実際に予約の際にご相談するとアレルゲンを除去して料理を提供してくださいました。

私がこのお店に行ってみようと思ったきっかけは、ホームページに「アレルギーでお悩みの方へ」との一文があったことです。ご自身のお子様の食事を作るところから野菜料理へ取り組みはじめたこと、また、同じ悩みをお持ちの方がおられましたら何かお役に立てるかもしれないのでご連絡ください、といった記述を見て、お電話でアレルギーを伝え、ご相談しました。ベジタリアンや食物アレルギーの方はもちろん、すべての方にお勧めしたいレストランです。

今年12月に30周年を迎えられるため、その記念として10月の22日から25日まで賞味会が開催されました!予想を超える美味しさを更新し続けるレストランの記念コースを味わうべく、善通寺まで足を運びました!

<30周年賞味会Menu>

ウェルカムドリンク

ベリー味。今まで飲んだドリンクの中で一番といっても過言じゃないほど美味しくて、これから始まるコースへの期待値がさらに高まる一杯でした。

醤油豆のパテ 愛宕柿のミルフィーユ

最下層はポン菓子のような味と食感。溶けるような醤油豆に、柿をはじめとするフルーツの甘さが合わさって、これまでに食べたことのない味でした。何にも例え難いですが、口の中ですべてが合わさったときのバランスが最高に良いです…。

旬野菜の自家製ピクルスにしたモザイク仕立て

それぞれ違う味付けが施された野菜たちの集合。さらに食用花たちが彩りを加えて、どの角度から見ても美しい一皿でした。

京都三田久の生湯葉と秋の味覚のオムレツ マコモ茸の舞茸ファルス

湯葉オムレツの中には、銀杏やゆり根をはじめとする秋の味覚。その上には醤油をスモークして泡状にしたものが。液体の醤油とは一味違った美味しさがあります。
その右にはマコモ茸の舞茸ファルス。キノコをこの上なく美味しく食べられた気がします。
※私はゆり根がアレルギーだと事前にお伝えしていたので除去してくださっており、安心して食べられました。

水田農園のゴボウのカプチーノスープ

驚きの一品でした。まず、ゴボウのチップスでカプチーノスープをすくっていただきました。チップスの甘みとカプチーノが非常に合います。そしてコーヒーのようにカップを手に取り一口飲むと、確かに味はゴボウです。しかし、先ほどチップスと共に食べたときとは全く違う美味しさが広がりました。ゴボウ100%のスープと、ゴボウのチップス。このお皿にはゴボウしか載っていないのに、こんなにもたくさん楽しめるのかと心から驚きました。

カリフラワーと生麩のガトー こだわりエリンギのステーキ

カリフラワー、クロレラ、抹茶のガトー。中には生麩が。上にのっているのは竹炭で作られたキャビアです。エリンギのステーキは焼き加減もソースも最高で、添えられた透明のポテトチップスも綺麗でした!それぞれの食品に合わせたお皿も美しく、お料理を引き立たせています。

トリフオイルの長時間低温で煮込みこんだソイルのパート包み 野菜とフルーツの発酵デミソース

包み込むパリパリの層と、包み込まれた柔らかな層、そしてそれらをまとめるソースの深み。時間をかけて作られたことが分かる、丁寧で上品なお味でした。

高知産新高ナシのコンポートとはざまイチジクソルベ添え

イチジクのソルベと新高ナシのコンポートの組み合わせが最高です。
卵も乳製品も小麦も使われていないパンケーキは、生クリームと合わせて食べるとその美味しさが倍増します。

幻の四万十栗モンブラン仕上げ 中に福寿園の抹茶クリーム コーヒーorフルーツハーブティー

モンブランによく合うコーヒーを選びました。小瀧シェフの作るスイーツは本当に唯一無二の品だと思います。素晴らしいコースの仕上げにぴったりな、贅沢で特別なモンブランでした。

パン

オリーブオイルはもちろん、スープやガトー、デミソースとも合わせて美味しくいただきました。

<感想>

芸術的な発想力によって食材の魅力が最大限に引き出されたお料理たちは、もはや芸術のように思えました。過去訪れた際に食べたはずのメニューも更にパワーアップされており、前回と同じ味のお料理は一つもありませんでした。ルペイザンが目指すものは「原点」だとホームページに書かれてあります。「食の原点を追求し、古き良きものを学び、残しながら、常に新しいものを取り入れる」。その言葉どおり、訪れるたびに「最高!」が更新されていきます。この節目にメニューも新しく変わっていくそうなので、これからのルペイザンもとても楽しみです!

食材の持つ味を最大限かつ異次元に引き立て、様々な趣向が凝らされた小瀧裕己シェフのお料理を人生に一度は味わってほしいと思います。そして一度味わうと必ずもう一度行きたくなる、そんなレストランだと感じた最高のフルコースでした。

店名 Le Paysan
住所 〒765-0031 香川県善通寺市金蔵寺町1114-1
営業時間 ▼ランチタイム
am11:00~pm3:00(オーダーストップpm2:00)
▼ディナータイム ※コース料理は要予約
pm5:30~pm9:00(オーダーストップpm8:00)
Tel 0877-63-5570
ウェブサイト http://www.paysan.jp/
Happy Cow https://www.happycow.net/reviews/le-paysan-zentsuji-153100