インバウンドの消費額が増えないのは、食べるものがないから

2024年2月21日(水)、フードダイバーシティ大学の公開ウェビナー「地域の食を活かすインクルーシブツーリズム -観光政策への落とし込み方-」が開催されました。このウェビナーは2024年度観光庁予算事業への取り組み方の考察として開催され、フードダイバーシティ株式会社から横山が登壇しました。

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横山は冒頭「食の多様性対応はインクルーシブの文脈で、ますます重要視されている。しかし新しい言葉や表現になっても、対応すべき本質は変わらない」と解説し、「『Sure, we can.」と言えるようにもてなすだけだ」と述べました。そして、地域の食を活かすには、以下の3点が重要と指摘しました。
・昔からあるものを売る
・熱がある人と組む
・正解は地元で考えて創る

参加者からは「どんなお客様を対象としたらいいのか」「地元のポテンシャルは何か」「日本人にも人気のヴィーガンメニューは」といった質問が上がり、横山は「知識をつけて問題を分解して考えることが第一歩。新しい何かではなく、今いる環境でできることとできないことを整理するところから始められては。」と述べました。

ウェビナーでは熊本県人吉市における食の多様性対応の取り組みを報じたニュース映像も紹介され、参加者は「今いる環境でここまでできる」という実感を得たようでした。