芸術品がたくさん集い親しまれる美術館

広島の芸術的な名所といえば、やはり「広島県立美術館」でしょう。同じく広島の名所とされる自然豊かな「縮景園」の隣に位置するこの美術館には、様々な重要文化財や多岐に渡るテーマを設けて集められた珍しい芸術作品が展示されています。展示替えは年4回程度で、企画展示室においては時に特別展も開催され、講演会やコンサートも随時行われています。ロビーや休憩室からは縮景園の緑溢れる様子も眺めることができ、マルチな楽しみ方ができる場所として長らく親しまれています。

※新型コロナウイルス感染拡大防止対策に関する各施設のガイドラインや、営業時間等の変更がなされているところもありますので、ご注意ください。

美術館の名物展示品のわび・さびを楽しんでみよう

美術館の中心となる展示物として、まず「色絵花卉文輪花鉢」があります。国の重要文化財に指定されているこの品は、美しい花の模様が絵の具などで手描きされた最高級の磁器。日本の歴史の中で「わび・さび」の世界が熱く追求されていた時代の記録として燦然と輝いています。
もうひとつ作品として代表格に上るのは「厳島図屏風」。広島のこれまた名所である「厳島神社」を描いた屏風です。島に舟でやってきた参拝者や人々をもてなす現地の人々など、神社とそこに通う人々の賑わいが切り取られた、とても穏やかな絵に仕上がっています。

様々なテーマを有する美術品たちの濃厚な魅力

テーマごとに区分けされた展示品についても見ていきましょう。「広島ゆかりの美術作品」というテーマの展示品として並ぶのは、靉光(あいみつ)の手によるシュルレアリスムを追求した不思議な絵画、平山郁夫が描く原爆投下により被爆した体験から生まれた「広島生変図」など、手練のアーティストによる非常に濃厚な作品ばかり。
「日本とアジアの工芸作品」というテーマの中では河井寛次郎、浜田庄司といった芸術家たちの手掛けた工芸品が並び、「1920〜30年代の美術作品」というテーマの代表格はサルバドール・ダリの「ヴィーナスの夢」、イサム・ノグチの「追想」。豊かな美意識が展開された作品ばかりで、展示されている作品全てが重要な見所と申し上げて差し支えないでしょう。

休憩スポットとしても優れている!

旅において意外と重要になってくるのは「いつどこで休憩するか」ということであることは皆様御周知の通りかと思います。どこか優れた休憩スポットはあるだろうか?と探している方にとっても、広島県立美術館は素晴らしい味方になります。
一階の大きなメインロビーは入場無料(飲食不可)。高い天井、かつ3階まで吹き抜けの構造となっているため、圧迫感なく腰を落ち着けることができます。さらにロビーに座れば、目の前に広がっているのは縮景園の壮大な自然。ぜひ、楽しみに満ち溢れた旅の疲れをほどよく癒して下さい。

 

この投稿をInstagramで見る

 

温泉たまご(@yugeyugetamago)がシェアした投稿

「広島県立美術館」基本情報

住所 広島市中区上幟町2-22
電話番号 082-221-6246
入場料 個人/一般510円、大学生310円、高校生以下無料
団体(20名以上)/一般410円、大学生250円、高校生以下無料
特別展は各展覧会ごとに設定
営業時間 9:00〜17:00 金曜日は時間延長あり
(入場は閉館30分前まで)
休館日 月曜日・年末年始
※特別展によっては会期中・祝日・振替休日を除く
ホームページ https://www.hpam.jp/museum/

交通アクセス

※以下のリンクをご参照ください

交通アクセス|広島県立美術館

https://www.hpam.jp/museum/access/index.html