貴重な石橋を末永く保存するために出来た記念公園

鹿児島県の歴史遺産として、3つの貴重な石橋が保存・公開されている「石橋記念公園」。石橋の歴史について学びながら、実際に渡ったり、橋の下に降りて精巧に作られた石橋を間近で見ることができます。また、公園内には、石橋についてより深く知ることができる、資料や展示を多数展示している「石橋記念館」もあります。

 

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石橋記念公園開園の経緯

鹿児島市内の中心部を流れる「甲突川」。この川には江戸時代後期より「玉江橋」「新上橋」「西田橋」「高麗橋」「武之橋」という5つの石橋がかけられており、「甲突川五石橋」として長きに渡り市民に親しまれていました。しかし1993年8月、鹿児島を襲った集中豪雨による水害により、武之橋と新上橋の2つの橋が流失してしまったのです。(当時、鹿児島市街地の約1万2千戸が浸水するなど、甚大な被害をもたらした大災害でした。)

その後水害の被害を受け残った3つの石橋(玉江橋・西田橋・高麗橋)を後世に確実に遺していくために、河川改修に合わせ、移設・保存する経緯となりました。その後移設復元作業が行われ、2000年3月、石橋記念公園として開園しました。

公園内の見どころは?

公園内に入り、まず目の前に現れるのが西田橋です。元々この橋は、鹿児島城に最も近い場所に架けられていた橋で、城下の表玄関の役割として建造されたこともあり。とても豪華な造りになっています。橋を渡るとその先には、復元された御門も建てられており、当時の雰囲気を味わいながら通行できるでしょう。渡るだけでなく、橋の下に降り、間近で見ることも可能です。

西田橋を抜け、コンクリート橋を渡った先にあるのが「高麗橋」です。上流側の水切り石が垂直に近い角度で立ち上がっているのが特徴的な橋で、こちらも橋の下に降りてその美しい四連アーチの橋を間近で見ることができるようになっています。

さらにその先、公園内で最も海側に建てられた3つ目の橋「玉江橋」。3つの石橋の中で最も小さな橋ですが、建築当時の姿が残されている貴重な橋です。

併せて訪れたい石橋記念館

石橋記念公園内に併設されている博物館です。入館料無料で、石橋に関する様々なことをより深く知ることができます。館内では、石橋の歴史に関する資料や、架橋技術を大型画面による映像資料解説や、鏡にの中に映像を投影する「ミラービジョン」による映像などによる解説を見ることができます。また、架橋当時の様子を緻密に再現したジオラマも見ものです。公園に訪れた際は、併せて来館することをおすすめします。

 

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「石橋記念公園」基本情報

住所 鹿児島県鹿児島市浜町1番3号
電話番号 099-248-6661
入場料 無料
営業時間 9:00~17:00、7・8月は19:00まで
(公園は常時開園)
休館日 毎週月曜日(休日の場合は翌日)
年末年始
ホームページ https://www.kagoshima-kankou.com/guide/10519/

交通アクセス

・JR、市電
鹿児島駅前下車→徒歩(15分)
・バス
水族館前下車→徒歩(15分)
・鹿児島シティビュー
石橋記念公園停留所下車からすぐ