朝方に見せる幻想的な風景
兵庫県朝来市和田山町竹田にある「竹田城跡」は、標高353.7mの古城山(虎臥山)の山頂に築かれた竹田城の跡です。「天空の城」として、また「日本のマチュピチュ」として全国的にも有名です。本家のマチュピチュは南米ペルーのアンデス山脈の標高約2450mの尾根に位置する古代インカ帝国の遺跡として世界遺産にもなっていますが、竹田城跡はまさにそれと同じように勝るとも劣らない素晴らしい景観を見せてくれます。
特に秋のよく晴れた日の朝方は朝霧がよく出て、雲海が山の麓を覆い、山頂から見せる竹田城跡はまさに「天空の城」そのものです。
現存する山城の遺構として日本屈指の規模を誇る石垣
古城山の全体が虎が伏せているように見えることから、竹田城は別名「虎臥城(とらふすじょう、こがじょう)」とも呼ばれています。竹田城跡は東西に約100m、南北に約400mもの石垣を残し、現存する日本の山城の遺構としては全国屈指の大きさがあります。城郭はほぼ中央に配置されている天守台をはじめ、本丸、二の丸、三の丸、南二の丸が三方に向けて順々に手前に来るように配置された連郭式を採用しています。
廃城から約400年もたった今でも石垣が当時の姿をほぼそのままに残しています。これは自然の石の形をほとんど加工することなく用いて積む積み方「野面積み」によって、下の石に上の石の負荷がかからないよう計算されていて耐久性が高い積み方だからです。
遠くから眺める竹田城跡も良いですが、間近で見る石垣もまた竹田城跡の見所です。
その美しさから2006年(平成18年)には「日本100名城」に、またそれを見たさに恋人たちが多く集まったことから2012年(平成24年)には「恋人の聖地」として認定されています。
竹田城の歴史
竹田城は、築城に関して歴史資料が少なく不明な点が多く残っています。数少ない資料の中に「嘉吉三年、山名持豊(やまなもちとよ・山名宗全(やまなそうぜん)のこと)によって築かれ、太田垣光景(おおたがきみつかげ)が初代城主に任じられたとする口碑を残すのみである」との記載があり、守護大名の山名宗全(やまなそうぜん)によって室町時代の嘉吉年間(1441-1443年)の間に築かれたと言われています。
戦国時代の数々の苦難を乗り越え、城主を太田垣氏が7代引き継いでいます。しかし、1580年(天正8年)に羽柴秀吉(はしばひでよし・後の豊臣秀吉)によって攻め入られ、竹田城はついに落城します。その時に太田垣氏も没落したと言われています。
その後は城代に羽柴秀長(はしばひでなが)、城主に桑山重晴(くわやましげはる)と続き、1585年(天正13年)に赤松広秀(あかまつひろひで)が入城します。今残っている石垣遺構はその頃に整備されたものと言われています。
1600年(慶長5年)の東軍と西軍の関ヶ原の戦いでは、広秀は西軍に加担。しかし、西軍は敗れ、これを知った広秀の軍は竹田城へ撤退します。この時、東軍の亀井茲矩(かめいこれのり)の誘いを受け、鳥取城攻めに加わり落城させます。その際の城下町の大火の責任を問われ、徳川家康の命令によって自刃させられました。その後、江戸幕府の方針のもと、竹田城も廃城となったのです。
四季折々の表情を見せる竹田城跡
晩秋の明け方の雲海が一番有名な景色と言っても過言ではない竹田城ですが、その時その時の季節に見せる表情もまた魅力的なのです。
春は城跡の向かいにある立雲峡から城跡を望む景観が素晴らしいです。立雲峡は桜の名所と言われ、「但馬吉野」と呼ばれる桜が咲き誇ります。満開の桜の合間から見える竹田城跡や城下町は格別です。
夏はすっきりと晴れ渡る青空と竹田城跡のコントラストが見事に映えます。深緑の木々とともに芝生のカーペットが地面を覆い、気持ち良い風が吹いてきます。
秋は言わずとも知れた明け方が一番でしょう。よく晴れた朝に見える雲海に浮かぶ姿を楽しむことができます。
冬には積雪によって一面銀世界へと変わります。石垣も雪化粧をし、その雪に晴れた日光が反射してまばゆく美しい光景を作り出します。
この絶景は一度見たら忘れられないでしょう。
料金・大人 (高校生以上):500円
・中学生以下:無料
住所 | 〒669-5252 兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169番地 |
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Tel | 079-672-4003(朝来市役所産業振興部観光交流課) |
定休日 | 年中無休 |
営業時間 | ・3月1日~5月31日 午前8時~午後6時(最終登城 午後5時30分) ・6月1日~8月31日 午前6時~午後6時(最終登城 午後5時30分) ・9月1日~11月30日 午前4時~午後5時(最終登城 午後4時30分) ・12月1日~翌年1月3日 午前10時~午後2時(最終登城 午後1時) |
アクセス | ・竹田駅から竹田城跡 ①徒歩/表米神社登山道/55分/かなりきつい登山道 ②徒歩/駅裏登山道/40分/比較的なだらかな登山道 ・山城の郷から竹田城跡 徒歩/40分/アスファルトの坂道 |
ホームページ | http://www.city.asago.hyogo.jp/takeda/index.html |
兵庫県にあるハラールレストラン
天ぷら海鮮 神福
鮮度抜群の魚介類が味わえる「天ぷら海鮮 神福」は、米油のみで揚げたサクサクのヘルシー天ぷらが絶品。天ぷらだけでなく、山陰海産をふんだんに使った海鮮丼、お刺身も美味しいお店。ちょっと豪華な「特選神福定食」に「海鮮丼定食」を選んでも1500〜1600円ほどです。
1000円でお釣りのくる「神福天ぷら定食」980円、「とり天南蛮定食」790円、「野菜天ぷら定食」890円なら気軽に立ち寄ることもできそう。JR姫路駅北側「キュエル姫路」5階にあるお店で、夜は夜景が楽しめます。デートや女子会、宴会などいろいろなシーンに利用できます。
店名 | 天ぷら海鮮 神福 |
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住所 | 〒670-0193 兵庫県姫路市西駅前町1-4キュエル姫路5F |
電話番号 | 079-289-1029 |
営業時間 | [ランチ]11:00-14:30 [ディナー]17:00-22:00 |
定休日 | 不定休 |
ウェブサイト | http://www.shinki-fs.co.jp/category/business/kamifuku.html |
Halal Gourmet Japan | https://www.halalgourmet.jp/ja/restaurant/148993 |