Don’t sell Halal. Sell Asian Gohan. -ハラールを売るな。アジアごはんを売れ

フードダイバーシティ株式会社の横山です。
マレーシアの首都クアラルンプールでのセミナーに登壇しました。

主催者が設定したテーマは「日本のハラール産業におけるビジネスの機会」でしたので、
私はプレゼンのタイトルを「日本のハラール産業2.0」としました。

このセミナーはMATRADE(マレーシア貿易開発公社・日本のJETROに相当)本部と
JETROクアラルンプール事務所による主催で、対象はマレーシアの中小企業です。

マレーシアから日本への輸出促進を目指す目的で、昨年はマレーシア国内6都市で開催され、
私はその全てにメインスピーカーとして招聘されました。

今年は昨年に続く第二弾ということで、”2.0, 新しいフェーズに移ろう”というメッセージを込めたのです。

マレーシア(国際貿易産業省)と日本(経済産業省)は2016年にハラール市場に関する覚書を締結し、両国間でその環境整備を進めてきました。

昨年マハティール新政権が発足したのに際し、マレーシア(起業家育成省)と日本(経済産業省)が改めて覚書を締結し、特に2020年に向けて具体的な施策を進めていくことで合意したのです。

そうした流れを組んでのセミナーでした。

MATRADEの新CEOへご挨拶させていただいた際、
私は「Don’t sell Halal. Sell Asian Gohan. -ハラールを売るな。アジアごはんを売れ-」とアドバイスしました。

日本国内で守護が申し上げている「ハラールファーストのマーケティングを止めましょう」と同じことを、私はマレーシアで申し上げたのです。

私のアドバイスに少ながらず驚かれたCEOでしたが、理由を聞かれて納得していただけました。

皆さんのお客様は誰か? 数10万人の在住ムスリムと100万人の訪日ムスリムか?
それとも1億2千万人のノンムスリムの日本人か?
それともその両方か?

Halal かどうかはわかる人にわかればいいのです、今のところは。

Halalはまだまだ日本の一般諸費者には浸透していませんので、
少なくとも押し付けるべきではない、それでも売るためのアドバイスなのでした。