倉敷市の飲食店・宿泊施設向けセミナー

2024年10月9日(水)、倉敷市(文化産業局MICE誘致推進室)が主催で「ヴィーガン・ハラール等の多様な食文化対応セミナー&試食会」くらしき健康福祉プラザにて開催され、倉敷市内の飲食店、宿泊施設関係者が30名参加しました。
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プログラム

ヴィーガン・ハラール等の多様な食文化対応セミナー 基礎編(60分)
講師:フードダイバーシティ 株式会社 代表取締役 守護 彰浩

ヴィーガン・ハラール等の多様な食文化対応セミナー 実践&試食編(90分)
講師:株式会社Funfair   菜道シェフ 楠本 勝三 氏

質疑応答

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当日の様子

倉敷で求められるフードダイバーシティ対応とは

弊社代表守護からは世界のフードダイバーシティ市場や、ルールの全体感、ベジタリアンをベースに考えること、具体的に使用できる食材や調味料の選び方、さらに違いよりも共通点を見て考える必要性が語られました。

またヴィーガンやハラールなどの分野は「難しそう」と思われがちな分野で、それぞれの専用メニューを作るとオペレーションも含めて大変になりますが、共通点を整理して「みんなが食べられるもの」を一般メニュー化しておくことで、調理現場のストレスが大幅に削減されることが説明されました。

ざらに、倉敷に来る旅行者の具体的なニーズについても説明が行われ、ぶっかけうどんなどのメニューを対応すると喜ばれる旨も補足されました。

基礎編の様子

共通点を見る考え方

ペペロンチーノはベーコンをキノコに変更するだけで多くが食べられるようになる

ヴィーガンメニューは多くを網羅する

続いて、世界一のヴィーガンレストランの評価を持つ東京自由が丘「菜道」の楠本シェフ(岡山県倉敷市出身)から5品の試食が提供されました。提供メニューは以下の通りで、全てのメニューにおいてヴィーガン、素食、ハラールが対応されました。

・祭り寿司
・ぶっかけうどん(麺は香川県高松市「by age 18」より購入)
・デミカツ
・ひるぜん焼きそば
・むらすずめ

試食の提供後、楠本シェフからそれぞれのメニューにおいて、考え方、使用した原材料や調味料、味を出すための工夫点、売り方など詳細の解説が行われていきました。

試食メニュー(楠本シェフ提供)

対応表

参加者からは「これまで対応した国際会議等でも”共通点を見る”という考え方を知っていたら、もっと簡単に対応ができていたと思う。」「ヴィーガン対応するからといって安易に代替品を探すのではなく、それぞれの食材や調味料の役割をしっかりと考えて対応していくべきだと学びました。」「ご当地料理をしっかりと対応していくことで、観光地として食の満足度が上がることが分かりました。」などの声が上がり、熱気を帯びたままセミナーは終了しました。

倉敷市(文化産業局MICE誘致推進室)は今後も倉敷で、食の多様化に関する事業を推進していく予定とのことです。