「○○不使用」がプラスになる言葉、マイナスになる言葉
料理は「足し算」でおいしくすることは、それほど難しいことではありません
例えば、
- バターを加える
- 生クリームを使う
- チーズをのせる
- 肉や魚の旨味を重ねる
このように食材を加えることで、コクや旨味、香りに厚みを持たせることは、多くの料理で行われています。
一方、ヴィーガン、ハラール、アレルギー、グルテンフリーなど、フードダイバーシティに対応した料理では、使えない食材や調味料があります。
そのため、商品の特徴として、
- 動物性原材料不使用
- チーズ不使用
- 卵不使用
- みりん・料理酒不使用
- 小麦粉不使用
といった表現が使われることがあります。
もちろん、食事にルールのある方にとっては、これらは安心して商品を選ぶために欠かせない情報です。
しかし、食事にルールのない方が最初に目にすると、「何が入っていないのだろう」「味は物足りないのではないか」「自分には関係ない商品だ」と感じてしまうことが多くあります。

フードダイバーシティ対応は、「そうじゃない人」にも選ばれてこそ
フードダイバーシティ対応は、食事にルールのある方だけに選ばれればよい、というものではありません。
商品やメニューとして継続していくためには、しっかりと売上をつくることが欠かせません。どれだけ理念や社会的意義があっても、注文されなければ、その取り組みを続けることは難しくなります。
そのためには、食事にルールのある方が安心して選べることはもちろん、食事にルールのない方にも「おいしそう」「食べてみたい」と自然に選ばれることが重要です。
一方で「不使用」が価値になるものも
「保存料不使用」や「着色料不使用」が評価されるのは、多くの消費者が「できれば避けたい」と考えるものだからです。
つまり、「入っていないこと」そのものが商品の価値になります。この違いは、消費者が「避けたいもの」なのか、それとも「おいしさを期待するもの」なのかにあります。
Food Diversity Today編集部より
必要な情報を正確に伝えることは、とても大切です。
しかし、商品の”顔”になる言葉は、「魅力」であるべきだと考えています。フードダイバーシティ対応が当たり前の社会になるためには、食事制限のある方だけでなく、食事制限のない方も自然に手に取る商品やメニューが増えていくことが欠かせません。
「おいしそうだから選んだら、結果として誰でも食べられた。」
そのような商品やメニューを開発し、魅力として伝えられる飲食店・食品メーカーこそが、これからの時代に選ばれ、長く支持されていくと考えています。