人と「くすり」の歩みを凝縮。注目の佐賀スポット
皆さんは「中冨記念くすり博物館」というところをご存知でしょうか。1995年から佐賀にて開館し、人々を助ける「くすり」についての歴史的なな資料や貴重で面白い品々を展示する独自のミュージアムです。
展示の充実度もさることながら、常時くすりにまつわる様々なレクリエーションなども開催されており、確かな注目を集め続けているのです。
※新型コロナウイルス感染拡大防止対策に関する各施設のガイドラインや、営業時間等の変更がなされているところもありますので、ご注意ください。
製薬業が産業を支える佐賀ならではの博物館
今となってはあまりに貴重な「くすり」の文化遺産が守られている当館。佐賀県鳥栖市田代から基山町にわたる一帯で江戸時代に動き出した「田代売薬」をはじめとして、製薬業が産業の一翼を担うまでに成長している佐賀ならではのミュージアムです。
近代化の流れの中で、くすりの製造・販売に関わってきた伝統的な道具、文書類などが散逸していくことを惜しみ、先達の活躍に敬意を表し、後世までに伝わるこれからのくすりと健康について考える生涯学習の場として役立つことを願い、久光製薬株式会社の創業145周年を記念し設立された、実に重要な場所なのです。
風格と貴重さで満たされたスポット
一望してとても風格を感じさせる博物館の基本設計は、イタリアの現代彫刻家チェッコ・ボナノッテが手がけたもの。石とガラスを基調にした建物のつくりの丁寧さからして、この博物館の充実ぶりが見えてくるようです。
1階展示室は、「現代のくすりと世界のくすり」をテーマとした展開。とにかく貴重なものばかりですが、19世紀末イギリスのロンドン郊外にあった「アルバン・アトキン薬局」の移設展示が特に大きな売りとなります。
重要文化財に薬用植物まで。充実のミュージアム
2階展示室は「田代売薬」を含め、昔のくすりがテーマに。約90種類の生薬展示や2016年に佐賀県重要有形民俗文化財に指定された資料が貴重です。
さらに、「薬木薬草園」というエリアも注目です。博物館に併設されているこの園内では、約350種類の薬用植物を四季折々楽しむことができます。
日本全国の中でもこういったテーマを持って充実した博物館は実に珍しいもの。佐賀近郊を観光の際は、気にかけてみるとより旅が面白くなることでしょう!
「中冨記念くすり博物館」基本情報
住所 | 佐賀県鳥栖市神辺町288番地1 |
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電話番号 | 0942-84-3334 |
入場料 | 大人300円 高・大学生200円 小・中学生100円 |
営業時間 | 10:00~17:00(最終入館16:30) |
休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は火曜に振替)、年末年始 |
ホームページ | https://nakatomi-museum.or.jp |
交通アクセス
※以下のリンクをご参照ください
交通アクセス|中冨記念くすり博物館
https://nakatomi-museum.or.jp/access/