香川県の飲食店・宿泊施設向けセミナー

2024年2月26日(月)、香川県MICE誘致推進協議会が主催で「かがわMICEセミナー」がかがわ国際会議場にて開催され、香川県の飲食店、宿泊施設関係者が約100名参加しました。
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プログラム

第一部:MICE開催におけるSDGs×食について
講師:フードダイバーシティ 株式会社 共同創業者 横山 真也

第二部:食や文化など多様化する海外参加者の受入環境整備について
講師:フードダイバーシティ 株式会社 代表取締役 守護 彰浩

質疑応答

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当日の様子

MICE開催におけるSDGs×食について

まず、横山からはSDGsやMICEの基礎知識を説明し、続いて「日本のインバウンド市場は今の10倍に拡大する存在力がある」として「10x(テンエックス)の考えを持つことが重要だ」と語りました。これは、米国Google社などのグローバル企業がイノベーションを起こすために使う考え方で、横山は日本のGDPにおけるインバウンド市場の規模が、世界的にみてかなり小さいことを理解すべきと解説しました。

食や文化など多様化する海外参加者の受入環境整備について

続いて代表の守護は世界のフードダイバーシティ市場や、それぞれの言葉の定義、MICEでのニーズ、具体的に使用できる食材や調味料の選び方、さらに違いよりも共通点を見て考える必要性について語りました。

ヴィーガンやハラールなどの分野は「難しそう」と思われがちな分野で、ハラールメニュー、ヴィーガンメニューといった形でそれぞれの専用メニューを作るとオペレーションも含めて大変になりますが、共通点を整理して「みんなが食べられるもの」をグランドメニュー化しておくことで、調理現場のストレスや、ホールスタッフの対応が大幅に削減されることを説明いたしました。

さらに、なぜ日本がMICEの食事に毎回苦労するのかについて、日本の取り組みの現状、そして海外の事例も踏まえて説明したあと、その解決策について論じました。

このように見ると、シェフの負担が大きい

共通点を見る考え方

日本は毎回大慌てとなるMICE

参加者からは「これまでは”できない理由”ばかり考えていていたけど、チャンスを掴むためには”できる方法”を本気で模索しないといけないことがわかりました。」「MICEで調理に関わる人間には正直耳の痛い内容ばかりだったが、悔しいことに全てその通りだった。時代とともにやり方も変わっていかないといけない。」「海外の料理現場の詳細情報に触れる機会は全くなかったので、とても有意義なものだった。」などの声が上がりました。

今後も香川県MICE誘致推進協議会としては、食の多様化に関する事業を推進していく予定とのことです。