歴史が息づく文化財の素晴らしさを楽しむ
今回は長崎の「崇福寺」というスポットをご紹介します。長崎に現存する最古の建物として名高いこの崇福寺には、中国文化にまつわるありとあらゆる重要文化財が存在しています。
日常ではまず出会えない、歴史的な瞬間が息づいた文化財の数々はどれも目を惹く存在感。とにかく珍しいものをこの目で見てみたい!という方には特におすすめの観光名所です!
※新型コロナウイルス感染拡大防止対策に関する各施設のガイドラインや、営業時間等の変更がなされているところもありますので、ご注意ください。
現代にありながら、まるで違う時代の空気が溢れる
崇福寺が設立されたのは、まだ中国が「唐」であった古い時代。中国の都である福州出身の在留唐人が中心となって、福州から超然という僧を招き創立した寺になります。当時はキリシタン弾圧がとても厳しい時代。中国から移り住んだ在留唐人たちは、仏教徒であることを示すために唐寺を建てるようにしていたという背景があります。
複雑な時代の中で生まれた独自の文化財が今なお輝く崇福寺。確かに現代にありながら、まるで違う時代の空気を凝縮したかのようなスポットに仕上がっているのです。
中国の空気感漂う国宝の数々を要チェック!
崇福寺の見どころは、なんといっても「第一峰門」と「大雄宝殿」。いずれも国宝に指定されているこれらは何かというと、まず「第一峰門」は中国で材を切組み、中国工匠が作り上げた完璧な中国建築の門。中国でも珍しいという、当時の匠の技が凝縮された複雑な軒裏が印象的な門です。
「大雄宝殿」は中国建築様式と和式の建築様式を織り交ぜて作り上げられた赤い建物のエリア。鮮やかな赤色、余計な装飾が削ぎ落とされた麗しいその姿からは、日本にはなかなかない中国の空気感を深く感じられます。
太古の建築ながら、どこまでも神々しい中国寺院ワールド
もちろん、珍しい文化財はこれだけには留まりません。中国にもなかなかないという崇高な外観を持つ「媽祖堂門」は、海の神様「媽祖様」を祀った重要な建物です。和風様式の技法が織り交ぜられ、梵鐘や吊り太鼓が仕掛けられた「鐘鼓楼」も見ているだけで面白い仕上がり。
綺麗な自然も敷き詰められた中国寺院の世界は、どこまでも幻想的、かつ神々しさに満ちてもいます。太古の建築でありながら、現代のデザインにも錯覚してしまうような鮮やかさは本当に感動的です!文句なしに、長崎近郊のおすすめの観光名所です。
「崇福寺」基本情報
住所 | 長崎県長崎市鍛冶屋町7-5 |
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電話番号 | 095-823-2645 |
入場料 | 大人300円、高校生以下無料 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
休館日 | 年中無休 |
ホームページ | https://www.city.nagasaki.lg.jp/shimin/190001/192001/p000663.html |
交通アクセス
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交通アクセス|崇福寺