ラムサール条約登録湿地にも認定された最良の水鳥公園

鳥取は動物を身近に感じられるような名スポットがひしめく県ですが、今回御紹介させて頂く「米子水鳥公園」もそのひとつです。年間を通し多くの鳥たちが訪れて気ままに過ごすこの公園は、バードウォッチングにうってつけの名所として多くの人々に支持されています。その鳥たちの集う飛来地としての充実度から、ラムサール条約登録湿地という国際的に名高い評価も受けているこの公園。鳥取を訪れた際には、是非ともチェックして頂きたい場所となっています。

※新型コロナウイルス感染拡大防止対策に関する各施設のガイドラインや、営業時間等の変更がなされているところもありますので、ご注意ください。

広大で自然豊かな公園は、まさに水鳥たちの家

この公園が位置している中海付近では国内で確認された野鳥の約40%の種類が記録されており、野鳥の生息地として非常に有力です。その東端にある公園は約28haに及ぶ広大さ、そして豊かな自然が魅力となり、水鳥たちの生息地として重要性を保ち続けています。実際、国内に生息する水鳥の約42%の種類の野鳥はこの公園で観察できるといいます。この事実には驚くばかり!
この公園に生息する水鳥として重要な存在がコハクチョウで、11月半ばから3月半ばぐらいに飛来し、冬になると1000羽を越えるコハクチョウがこの公園を訪れます。コハクチョウたちは朝方に飛び立ち餌を探し求め、夕方にこの公園に帰り、翌朝までこの公園で休むという営みを繰り返します。コハクチョウにとって、この公園はまさに家のような存在となっています。

天然記念物の鳥たちも多数飛来!要チェックを

10月から3月の間には、天然記念物となっているマガンという鳥がやってきます。カモ科に属するマガンは大きなサイズ感が特徴。他の場所ではなかなか見られない、貴重な存在です。同じく冬の時期に公園を訪れる天然記念物として、ヒシクイも注目です。ヒシクイもカモ科に属しており、水鳥ならではの優雅な姿は人々に癒しを与えます。
一方夏には水鳥の子育てを観察することができます。主にカイツブリ、カルガモ、バンといった水鳥が子育てを行っており、その様子も大変興味深く楽しいものです。また、一年中観察できる鳥としてはカワセミが代表的存在で、その鮮やかな美しいフォルムには見とれるしかありません。
さらに、時にはソリハシセイタカシギを代表格として、日本に訪れることが非常に珍しい鳥も訪れます。訪れる確率は大変稀なので、もしも出会えたらそれはまさに幸運の証!要チェックです。

隅から隅まで最高の充実度。まさにここは鳥たちの楽園

公園内にはネイチャーセンターも併設されており、ここでは非常に素晴らしい景観で水鳥の観察を行えます。備え付けの観察ホールからは双眼鏡や望遠鏡で水鳥を観察可能。よりつぶさに、詳細に水鳥たちの様子や魅力を実感することができることでしょう。また、このネイチャーセンターは展示も充実しており、公園に生息する生き物たちの標本の展示が特に大きな見どころとなっています。センター内では毎月自然観察等のイベントやワークショップが行われているなど、かなりの充実ぶりに唸らされます。
あらゆる水鳥たちが生息、そして共存し、羽を休めるこの公園はまさに鳥たちの楽園と言えましょう。慌ただしい世間とはまるで一線を画すような、優美で自由な鳥たちの世界を訪れてみませんか?

「米子水鳥公園」基本情報

住所 鳥取県米子市彦名新田665
電話番号 0859-24-6139
入場料 ネイチャーセンター入館料
大人 310円 中学生以下 無料
営業時間 4月〜10月 9:00〜17:30
11月〜3月 7:00〜17:30(土・日・祝日)
9:00〜17:30(平日)
休館日 毎週火曜日(祝日と重なった場合その翌日)
祝日の翌日(土曜日、日曜日を除く)
12月29日〜1月3日まで
ホームページ https://www.yonago-mizutori.com

交通アクセス

※以下のリンクをご参照ください

交通アクセス|米子水鳥公園
https://www.yonago-mizutori.com/access/