史料館であり景勝地。河原城から鳥取を一望してみよう

鳥取には個性的な観光スポットが多数存在しています。今回御紹介させて頂く「お城山展望台 河原城」は、鳥取・河原町の歴史と文化にまつわる展示がひしめく、天守閣の形をした史料館的スポット。その名称の通り、最上階から見渡す景色も素晴らしく、景勝地としても非常に有力です。鳥取の美しい風景や、普段は知ることのできない歴史を大きく実感することができる河原城の魅力について、今回はクローズアップしていきます。

※新型コロナウイルス感染拡大防止対策に関する各施設のガイドラインや、営業時間等の変更がなされているところもありますので、ご注意ください。

戦国時代ならではの伝説も残る、河原町のシンボル

まずはこの河原城の成り立ちを押さえていきましょう。元々現在の河原城の位置には、丸山城という出城砦がありました。織田信長に中国攻めを命じられた豊臣秀吉が鳥取城攻めの際このお城山に陣を張り、鳥取城に出陣したという伝説がこのお城山の代表的なトピックとして刻まれています。そして河原城自体は1994年、河原町のシンボルタワーとして作られました。城内は4階建てで各フロアごとにテーマが設けられ、多面的な形で河原町の姿を捉えるような展示が充実しています。

河原町の魅力が凝縮された見事な展示

各フロアごとに特色を見ていきましょう。まず1階のテーマは「町のインフォメーション」となっており、河原町の町の様子、自然の様子を大型のパネルで捉え、情報パネルでは町のイベントや観光、産業についても発信されています。天主にそびえる金鯱のレプリカの存在や、特産品として販売されている焼物類の充実感もポイントでしょう。
2階に上がっていくと、「くらしと手づくり文化と自然」をテーマとした展示が広がります。古くから伝わる伝統工芸「牛戸焼」にまつわる展示や、地酒づくりについての特集が興味深いところ。「山のめぐみ」と題された、紙人形による大型ジオラマも大きな見どころとなっています。

河原町、そして鳥取をリアルに知り尽くす

3階のテーマは「伝説と歴史」となっています。河原町に浸透している古事記由来の神話「八上姫(やかみひめ)」にまつわる資料の掲示、展示が非常に充実しており、日本の神話・伝説に興味を抱く方へ特にお薦めしたい階です。八上姫のストーリーを3D映像で映し出す「マジカルビジョン」も印象的な展示のひとつ。
そして「町の姿」をテーマとした4階には、最上階ならではのトピックとしてパノラマ状の展望台が存在。鳥取砂丘や日本海、中国山地まで一望できてしまう展望台からの風景が、河原町、そして鳥取のオープンな雄大さを伝えてくれます。
このように多面的な形で鳥取の町、その生活や風土を知ることができる場所は実に貴重なもの。鳥取を訪れた際にチェックすれば、鳥取のリアルな空気感、そしてその面白さを知ることができますよ。

「お城山展望台 河原城」基本情報

住所 鳥取県鳥取市河原町谷一木1011
電話番号 0858-85-0046
入場料 一般 250円
高校生以下 無料
65歳以上 無料
営業時間 夏季(4月~9月)午前9時30分~午後6時
冬季(10月~3月)午前9時30分~午後5時
※入館は閉館時間の30分前まで
休館日 毎週月曜日(月曜日が祝祭日の場合は翌日)
年末年始
ホームページ http://www.kawahara-shiro.com

交通アクセス

※以下のリンクをご参照ください

交通アクセス|お城山展望台 河原城
http://www.kawahara-shiro.com/access