「保育園の代表の想い×プロのシェフスキル」で実現

2022年6月23日(木)、姫路市のもく保育園にて、世界一のヴィーガンレストランの称号を持つ自由が丘「菜道」の楠本勝三シェフが、当該保育園の園児全ての食物アレルギーに対応した給食を作りました。本取り組みはもく保育園の「One Table Day」として、全ての園児が同じ食卓を囲み、同じものを食べることを目的として開催されています。

開催の背景や、代表の想いはこちら

One Table Dayで食事をする園児

提供されたメニューは?

もく保育園のOne Table Dayとして提供されたメニュー

・ミートソーススパゲッティ
・やさい唐揚げ
・ブロッコリーの塩昆布和え
・赤いジェラート(赤パプリカとイチゴ)
・豆乳

一つのテーブルを囲むために、プロのスキルが入ったポイントは2点

1点目:全員に「ミートソーススパゲッティ」が提供されたこと
子供が好きなメニューの代表格「ミートソーススパゲッティ」は文字通りお肉、そしてコンソメ(場合によってはチーズも)を使用しますが、今回はそれらを使用せずに見た目だけでなく、食感、味も変わらないものをプロのスキルで再現致しました。お代わりする園児が続出し、大変好評なメニューとなりました。

尚、「醸す 造る 播磨」の名前の通り、姫路は発酵・醸造文化が古くから根付くエリアであることから、今回は灘菊酒造株式会社の甘酒を砂糖の代わりに使用いたしました。今後も地場企業との連携を深めていくとのことです。

スパゲッティをお代わりする園児

ミートソースの甘さを出すために灘菊酒造の甘酒を使用

2点目:乳アレルギー、卵アレルギーの園児も含め、全員に「ジェラート」が提供されたこと

子供がみんな大好きなジェラートですが、通常はもちろん乳と卵を使用します。先月に引き続き、今回もこちらのジェラートは世界一のジェラート職人である柴野大造氏が乳や卵を使わずに製造し、味やコクだけでなく、滑らかさも完全再現したプロの作品です。通常パプリカを苦手とする園児は多いですが「ジェラートにしてみると、抵抗なく美味しく食べられるのでは?」という仮説のもと、チャレンジした取り組みになります。

ヴィーガンジェラートを食べる園児

注目ポイント

お野菜でできた唐揚げ

500個のやさい唐揚げを揚げても油はきれいなまま

通常、唐揚げなどを多く揚げると油は黒ずんできますが、今回の野菜の唐揚げを500個揚げても油は全く黒ずんでいません。昨今、油の価格も上がっている中、油の使用量も減らすことができ、経済的な観点や、環境の観点でも学びのある取り組みとなりました。

保護者向け勉強会&試食会も実施

保護者の方に向けて料理の解説を行う楠本氏

今回は給食の後に保護者・先生方向け勉強会と試食提供も行われました。

なぜこの取り組みをやっているのか、どういった食材を使っているのか、栄養素に関する考え方などを、菜道の楠本氏と、当社フードダイバーシティ株式会社代表の守護が説明し、さらに実際の試食も行うことで理解を深めていきました。

保護者の方からは「イメージよりも味がしっかりとしていた」「アレルギー以外にも食べられない理由があることが分かった」「環境問題と紐づいていることを初めて知った」などの声が上がりました。

保護者の皆様に提供された試食

特別協力

調理:株式会社Funfair(レストラン菜道)
食材提供:株式会社グローバル
報道:フードダイバーシティ株式会社