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実話に基づいた家族ストーリー

日本語で「ねえさんの青いヒジャブ」というタイトルで書かれたこの本ですが、英語タイトルは“The Proudest Blue; A Story of Hijab and Family”、つまり「誇り高き青色、ヒジャブと家族の物語」となり、ヒジャブをもとにした家族の物語です。本の著者でもあり、初めてヒジャブを着用してオリンピックに参加したアメリカのフェンシング選手イブティハージムハンマドさんの実話に基づきます。

※ヒジャブとはアラビア語で「覆うもの」を意味する名詞で、ムスリム(イスラム教徒)の女性が頭や身体を覆う布を指します。

ニューヨークタイムズでもベストセラーになったこの本は、青少年健全育成条例に基づき、青少年の健全な育成を図るために、特に優良と認められる図書を埼玉県推奨図書として推奨されました。

ねえさんが選んだ青いヒジャブ。
身に着けると、ねえさんはまるでプリンセスみたい。
でも、そんなねえさんのヒジャブを悪く言ったり、笑ったりする子もいる。
いもうとのファイザーは、ねえさんの姿に、強さと希望を感じ……。

イスラム教徒の女性が髪の毛をおおうのに使うヒジャブ。そのヒジャブを身に着けてオリンピックに出場した初めてのアメリカ人選手、イブティハージ・ムハンマドの作品です。さかいめのない、空と海の青のように、偏見や差別のない社会を願ってかかれた作品です。

世界人口の4人に1人がイスラム教徒にも関わらず、日本ではその人口が多くないためイスラム教に触れる機会は多くありませんが、このように絵本であったり、日本語で書かれている本は若い世代が多様性を学ぶに際してとても貴重なものとなるのではないでしょうか。この本はAmazonで購入できますし、下記のように埼玉県の書店にて陳列されています。