新潟を代表する観光名所

「美人林(びじんばやし)」は新潟県十日町市にあり、年間10万人も訪れる有名な観光スポットです。すらりと伸びたブナの木が立ち並ぶ姿はとても美しく「美人林」と呼ばれるのも納得の風景です。樹齢約100年ほどのブナの木が約3万平方メートルもの広さの丘陵地帯に生い茂り、入り口には駐車場はもちろん、農産物の直売所もあります。

美人林の歴史と名前の由来

大正初期に木炭の需要が高まり、その際にここら一体の木はすべて伐採され裸山になりました。それでも翌年にはブナの新芽が一斉に生え始め、同じくらいの背丈まで成長し、今の姿のようになりました。
また、昭和初期の頃は戦争後の復興や高度成長期に杉の需要が高まり、美人林も杉林にしようとの計画もありました。しかし、野鳥の生息地となっていたことから保護され、伐採を免れたと言います。

これに関連して美人林と呼ばれるようになったきっかけの逸話があります。
杉の需要が高まっていた頃、ある木材商が美人林を訪れました。その木材商が「ここも杉林だったら将来が楽しみなんだけどねぇ」と話したところ、それを聞いた近隣の住人が「でも、あの林は入ってみると、非常に綺麗だし、気持ちのいいところだ」と返すと、「確かに綺麗だ。人間に例えれば、美しい女性かなぁ」と応えたそうです。
その話の内容が近所に広まり、いつしか「美人林」と呼ばれるようになりました。今ではボランティア活動により、間伐や枯葉集めなどで、観光地としての整備がされています。

四季折々に見せる美しい風景

ブナの木の美しい立ち姿は多くの観光客や写真愛好家を楽しませてくれます。そして、春夏秋冬を通して季節ごとに見せる表情は、見る者を飽きさせません。

春は新緑の芽吹く季節です。幹の周り残雪が溶ける「根開け」と呼ばれる現象が見られるのもこの季節です。「根開け」とは、反射率の高い白い雪に対して、温度を吸収しやすい木の根元に太陽光などが当たって、その周りの雪を溶かす現象のことを言います。至る所に根開けが現れ出したら、春の訪れです。
美人林は夏でも涼しい場所です。生い茂るブナの木が直射日光が当たるのを防いでくれて、空気の澄んだ涼しい風と野鳥の楽しげな声でリラックスできます。
秋はブナの葉が黄色く色づき、だんだん色が変わって紅葉していきます。地面に落ちた紅葉と黄色く染まったブナの木のコラボレーションが美人林らしくとても綺麗です。特に空が真っ赤に染まる夕方は絶景です。
冬は一面銀世界となります。ブナの木も地面を雪に覆われて、幻想的な風景を創り出します。期間限定でスノーシューを履いての美人林散策もあり、ガイドさんと一緒に楽しむことができます。

美人林の見どころ

美人林の中は自由に歩き回ることができ、大きな起伏もなく、美人林の入り口周辺を歩くだけなら30分程度で見て回れますので、気軽にトレッキングできます。先ほども紹介した季節ごとの表情以外にも、美人林の見どころはたくさんあります。

一番のオススメは美人林の中にある池です。美人林の雪解け水がここ一帯の肥沃な土壌を通り、浄化されて透明度が増し、この池へと流れ込んでいます。青く輝き、中で泳ぐ魚も肉眼ではっきり確認できるほどの透明度です。
池の中には橋が掛かっていて、絶好の撮影スポットとなっています。美人林のブナの木が透明な池に反射し、奥行きのある美しい風景が見れます。

地域に愛される観光スポットは今もこうして保たれています。

住所 〒942-1411
新潟県十日町市松之山松口1712-2付近
TEL 025-597-3442(松代・松之山温泉観光案内所)
営業時間 散策自由
休業日 年中無休
料金 無料
アクセス ・関越自動車道「塩沢石打IC」から R353経由(約50分)
・上越新幹線「越後湯沢駅」下車、ほくほく線で「まつだい駅」へ。タクシーで約15分
(路線バス利用の場合、「堺松バス停」より徒歩約20分)

新潟県にあるベジタリアンレストラン

まつえんどん

米農家が経営する農家レストランで新潟名産の南魚沼産コシヒカリも販売しているレストランです。南魚沼の美味しい食材を使い、化学調味料不使用にこだわっています。野菜中心のバイキングもあり、ベジタリアンも楽しめます。

住所 〒949-6608
新潟県新潟県南魚沼市美佐島972
Tel 025-775-7401
営業時間 [Lunch]11:00-15:00、 [Dinner]17:00-21:30
定休日 木曜日
ホームページ http://miwanouen.net/
Halal Gourmet Japan https://www.halalgourmet.jp/ja/restaurant/276493