まるで大理石の彫刻のような岸壁

「大歩危(おおぼけ)」四国山地を横切る吉野川の中流域に位置する渓谷で、約8kmに渡る景勝地です。その約3km先に「小歩危(こぼけ)」があります。大歩危ほどの規模ではありませんが、様々な形をした奇岩が美しく、また小歩危の水流は日本一の激流と言われ、カヤックやラフィティングの愛好者が集まる人気の場所となっています。

大歩危・小歩危は、春は桜が道沿いを彩り、夏は新緑が青々と茂り、秋には紅葉が色とりどりに渓谷を染め、冬は雪化粧映える、四季折々の表情が楽しめる渓谷です。

ユニークな名前の由来

山腹や渓流に臨む断崖を意味する古語である「歩危(ほき、ほけ)」が元となっていて、奇岩や怪石が多い土地を言い表す言葉「崩壊(ほけ)」とも書きます。1873年(明治6年)の地租改正の時におおぼけは「大歩怪」、こぼけは「小歩危」の字を充てていたことから、小歩危の表記に合わせておおぼけも「大歩危」と書くようになりました。

当て字から次第に「大股で歩いても、小股で歩いても危険」と言われ、「大歩危・小歩危」の語源になりました。
それだけ危険な場所であり、人が立ち入れない秘境の地であったからこそ、自然の景観美が今もそのままに、昔の姿を大きく変えることなく観光客を楽しませてくれています。

大歩危・小歩危の成り立ち

大歩危・小歩危の成り立ちは、はるか昔、地質学で言う中生代にまで遡ります。中生代とは地質時代の大きな区分の一つで、古生代・中生代・新生代と分かれている区分の一つです。約2億5000万年前から約6600万年前までのことを指し、その中でも三畳紀・ジュラ紀・白亜紀と細かく分かれています。ジュラ紀(約2億130万年前〜約1億4,500万年前)から白亜紀(約1億4,500万年前〜約6,600万年前)にかけての海洋プレートの沈み込みにより、海溝にたまった土砂などの深海堆積物が大陸側に剥ぎ取られて大陸と一体化しました。その際に岩石などが地下深くに押し込まれ、高圧によって再結晶化されました。

それらの岩石が地殻変動による大陸の隆起で地表に現れ、風や雨、川の流れによって侵食されてできたのが、大歩危・小歩危です。
再結晶化によってできた岸壁は、まるで大理石の彫刻のように美しい姿をしています。

大歩危・小歩危を楽しむ方法と周辺観光

大歩危・小歩危の景観美を思う存分に楽しむには遊覧船での観光や貸切タクシーでの観光がオススメです。
遊覧船は往復で約4kmを30分かけて、ゆったりと吉野川を下っていきます。結晶片岩を間近で見られるのは遊覧船ならでは。自然の四季折々の美しさと渓谷の造形美をたっぷり堪能できます。
貸切タクシーは主要の観光スポットめぐる2時間コースから渓谷をまんべんなく巡る5時間コースまで様々なプランがあります。ご予算やお時間に合わせて楽しみ方を選べます。認定資格を持つドライバーが案内する充実した観光です。
他にも激流を下るラフティング体験やこの地に伝わる数々の妖怪を紹介している妖怪屋敷、断崖絶壁に立つ小便小僧、日本三大奇橋の1つのかずら橋など、多くの観光スポットや体験ができます。

宿泊施設もありますので、丸1日通して大歩危・小歩危を満喫できます。

住所 〒779-5322
徳島県三好市山城町重実~上名
アクセス ・井川池田IC→国道32号(高知方面)→(全行程:車で約35分)
・JR大歩危駅下車→徒歩30分~1時間 または車で5~20分

徳島県にあるハラールレストラン

ハラルケバブ

徳島県にあるトルコ料理店です。店内では肉の塊がくるくる回るケバブが食欲をそそります。お肉が回る間に余分な脂が落ち、ヘルシーなケバブになります。トルコアイスも大人気。特製ソースを使ったケバブサンドもお勧めです。

住所 〒770-0042
徳島県徳島市蔵本町2-44
Tel 080-3927-3929
営業時間 [Lunch] 11:00-14:00 [Dinner] 17:00-21:00
定休日 不定休
Halal Gourmet Japan https://www.halalgourmet.jp/ja/restaurant/467371