アフターコロナ対策として開かれたハラール・ベジタリアン・ヴィーガン等の対策セミナー

2020年11月25日、26日に姫路市の主催で「新型コロナウイルス感染症収束後のスタートダッシュに向けたフードダイバーシティセミナー」が開催され、姫路市及び近隣圏の飲食店、宿泊施設関係者が参加した。
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■プログラム

第一部:フードダイバーシティ基礎セミナー(90分)
講 師:フードダイバーシティ株式会社 守護 彰浩氏

第二部:パネルディスカッション(30分)
ゲストスピーカー:居酒屋ごん太 オーナー 矢野 真弓氏

■詳細ページ
https://fooddiversity.today/article_69452.html
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居酒屋ごん太のハラール対応
https://fooddiversity.today/article_30060.html

居酒屋ごん太のヴィーガン対応
https://fooddiversity.today/article_66019.html

厳重なコロナ対策のもと開催

第一部

まず弊社代表守護から第一部として世界のフードダイバーシティ市場や、ルールの全体感、ベジタリアンをベースに考えることについて、上記図を基に説明されました。更に姫路に来る旅行者のベジタリアンのニーズ、それぞれの対応方法や集客方法についても具体的な形で話が進みました。中でも野菜だけでどうやって客単価を上げるかについては多くの関心を集めた。

第二部

第二部のパネルディスカッションでは居酒屋ごん太のオーナー矢野 真弓氏が下記質問に回答。

①はじめるきっかけと最初のお客様のことを教えてください

A.姫路信用金庫さんからの案内でセミナーに参加。フードダイバーシティ株式会社のサポートと、独自でも研究を始め、2019年からまずはムスリム対応から開始。最初のお客様は加古川市で介護の仕事に就くインドネシア人の方でした。その写真をSNSで発信したら世界中からムスリムのお客様が訪れるようになった。2019年11月からはヴィーガン対応も開始して主に欧米のヴィーガンも来店いただけるようになった。現在はコロナ禍でも日本人(特に若い方)のベジタリアン・ヴィーガンに来店いただけています。

②苦労したことを教えてください
ハラールとヴィーガンどっちが大変ですか?

A.フードダイバーシティ株式会社の指導が厳しかった(笑)
オペレーションに慣れるまでが大変だった。そしてフードダイバーシティ株式会社からいろいろと事前には教えてもらっていたが、実際にお客様が来店して諸々経験することで、教えてもらったことが腹に落ちていった。ハラールは引っかかるものが「みりん」くらいだったので、ほとんど苦労しなかった。ハラールミートやハラール和牛も普通に手に入る。ヴィーガンはそもそもの出汁の部分などを触ったので研究も含めて苦労した。

③お客様の傾向は?どんな味が好み?姫路料理はウケますか?

A.味は日本人と全く変えていないが、基本残されることはなく、満足はして頂いていると思う。姫路料理はウケます。インバウンドはほとんどがハラール和牛目当てで来店され、日本在住のムスリムにはカツメシや姫路おでんなども頼まれる。ただしムスリムのお客様だと、唐辛子の減り方が若干早くなるので、辛さは自身で調整していると思う。ヴィーガンの方々にも姫路おでん、カツメシは人気メニューで、ハンバーグや麻婆豆腐などもウケている。

④失敗したこと

A.ヴィーガン対策で大豆ミートを使うために研究したが、大豆ミートをどうしても美味しくすることができなかった。そこからオムニミートと出会ってからヴィーガン対策を一気に進めることができたので、大豆ミートを美味しくするために研究した時間が無駄だった。

⑤仕入れはどうやってますか?

A.既存の食材問屋に加えて、最寄りの業務スーパーと株式会社グローバルから行っています。

⑥英語が話せなくてもいいのですか?

A.これまで数十カ国の方にご来店頂いているが、Google翻訳を使えば問題なくコミュニケーションが取れています。もちろん話せるに越したことはないが、話せなくてもトラブルなどは起きていない。笑顔と身振り手振りでこちらの意図は大抵伝わる。

⑦これから始める方へメッセージ
(始める前のご自身にメッセージ)

A.最初は右も左も分からないうちに始めたが、対応したことでそれを求めるお客様が確実にいることが分かった。対応前に悩んでいたことや、壁などに当たってもフードダイバーシティ株式会社と話すことで全て解決できた。姫路としてもっと対応店を増やしていけば、食で姫路はお客様を呼ぶことができると思いますので、一緒に頑張っていきましょう。