ベジタリアン・ヴィーガン向け試食会が行われました。
こんにちは。フリーフロム株式会社の山崎です。弊社はプラントベース業界でプロモーションやマーケティングの支援をさせて頂いております。今回はベジタリアン・ヴィーガン向けに開催された試食会の様子をレポートいたします。ベジタリアン・ヴィーガンの誘客を検討されている自治体様の方は必見です。
外国人ならではの視点満載のディスカッション
熊本県⼈吉市球磨エリアのベジタリアン・ ヴィーガン対応の促進を目的に、在住外国人ベジタリアン・ヴィーガンの方を交えた試食・意見交換会が開催されました。試食会では球磨エリアの特産品である味噌豆腐((有)五木屋本舗)やヴィーガン認証を取得した球磨焼酎(極楽:林酒造場)などが用意されました。ディスカッションの見所をお届けします。
東洋のチーズ「味噌豆腐」の反応はいかに?
人吉球磨エリアの珍味である味噌豆腐。日本酒のあてとして愛される味噌豆腐ですが、風味や食感がチーズに近しいことから東洋のチーズ、和風チーズと表現されることも多いそうです。
<試食会での反応(一部抜粋)>
・チーズと言われて食べるととろける感じが少なかった
・チーズという見せ方は控えめにして「味噌豆腐」そのもので勝負した方がいい
・発酵食品という点をもっと押し出した方がいいのでは?
・健康を謳うには塩分が気になるので「ヘルシー」よりも「発酵」で訴求
・食べ方としてはきゅうりやポテトにディップして食べたい
見せ方についての議論が興味深かったです。チーズという表現にギャップを感じている方が多かったように感じます。味噌も豆腐も味の想像が湧きやすく、敢えて何かに例えるよりも「味噌豆腐」として訴求し、興味を引くフックとして「発酵」を押し出す方が良いかもしれません。しかし、「味が全く想像できない」「初めて食べる」という場合の商品は異なるようです。
焼酎は「ジャパニーズウォッカ」
味噌豆腐のペアリングとして前述の球磨焼酎を試飲してもらいました。初めて焼酎を飲んだ方も多く、「ウォッカみたい」という感想も聞こえてきました。味噌豆腐の場合と違い味が想像できない商品に関しては比喩を用いたマーケティングを行うのも一つかもしれませんね。
また、ヴィーガン認証を撮影している方も多かったので話を伺ったところ「ワインの場合(卵白を含んでおり)ヴィーガンではないことが多い。焼酎がヴィーガンであることを知らなかった。」という発言がありました。日本人からすれば「焼酎=ヴィーガン(動物性が含まれない)」というのは周知の事実ですが、海外の方にとっては違います。日本にとっては当たり前のことでも、海外では当たり前ではないことがほとんどです。改めて「当たり前の見える化」を行う重要性を感じました。
「食べ方」についての議論
その他にも木綿豆腐、ざる豆腐、おぼろ豆腐など「豆腐の食べ比べ」を行いました。海外の場合、Firm Tofu(木綿豆腐)の流通がほとんどで、柔らかい食感の豆腐にはあまり馴染みがない様子でした。また冷奴のように豆腐をそのまま食べることは珍しく、料理の食材として使うことが一般的なようです。「豆腐を使った料理で普段どのような料理を食べますか(作りますか)?」という質問に対しては「豆腐スクランブル」という回答が大多数で、中には柔らかい食感の豆腐はスイーツで食べてみたいとの声もありました。
その他商品以外に関する貴重な意見
・地方に行けば行くほどベジタリアン・ヴィーガン料理探しが困難
・地域連携でヴィーガンオプションが増えればその地域に行く理由になる
・ベジタリアンとヴィーガンの違いがレストラン・ホテルの方に伝わらない
・ヴィーガン対応であればベジタリアンもそれ以外の人も食べられるのでヴィーガン基準で対応できるとより理想的
今回は試食会を通じて地元産品の見せ方、食べ方について様々な角度から議論が行われました。次回第2弾の試食会では、今回得られたフィードバックを元に実際に調理された料理を食べて頂き、更なる意見交換を行う予定です。乞うご期待ください。
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