出前とヴィーガンの非常に高い親和性とは?

新型コロナウイルス感染症の蔓延とともに急成長してきた、Uber Eats出前館等のサービスが筆頭となる出前市場。ここ半年でお店として新しく参入された、もしくはお客様として利用した方々も多いのではないでしょうか。先日ハラールでもヴィーガンでも成果を出す名古屋の大久手山本屋さんと話していたところ、この出前市場について非常に興味深い話がありました。

大久手山本屋さんの取り組み詳細はこちら。
https://www.yamatogokoro.jp/report/38991/

一体何が興味深いのかというと、「大久手山本屋のUberEatsや出前館での注文、約8割がヴィーガンメニュー」とのことでした。なぜこのような状況になっているのか?今回いろいろお話をお伺いし、考えた3つの仮説について書きたいと思います。
※大久手山本屋さんのUber Eatsはこちら

今、なぜ出前でヴィーガンが選ばれるのか、3つの仮説

1.出前メニューの多くは肉などがっつり系が多いですが、最近はそれ以外を求める人が増えている?(健康需要)

自粛が続く中でこれまで定番となるがっつり系を多く食べてきた方が、健康を意識してヴィーガンチョイスをしているのではないでしょうか。「最近お肉が続いたから」「今日は胃を休めよう」などという需要がまさに増えているのだと思います。昨今、ヴィーガンという言葉の認知が広まってきており、それを「健康」と結びつけて理解される方も多く、ヘルシーチョイスとして選ぶ方も増えているのを実感致します。

2.食事制限タブにあるヴィーガンでソートをかけると一気に少なくなる(ベジタリアン・ヴィーガン需要)


こちらはいわゆるベジタリアン・ヴィーガンの方々で、自分の食事制限でソートをかけて選んでいるのだと思います。まだまだベジタリアン・ヴィーガンメニューを対応するレストランは少ないので、現在は対応しているところがしっかりと差別化できるフェーズだと思います。飲食店の皆様は是非とも自店の周辺をチェックしてみてはいかがでしょうか。

3.乳や卵アレルギー対応メニューとして選ばれる(アレルギー需要)

お子さんのいる家庭で出前を頼むことも増えていると思います。そこで壁になるのはアレルギー問題ですが、アレルギーの約6割を締める「乳」と「卵」をカバーしているヴィーガンメニューは、アレルギー持ちにも優しいメニューです。そのような選ばれかたも多くしているのではないでしょうか。

使い捨て製品についても「利用しない」がほぼ100%

ヴィーガンを謳う以上、切り離せないのは環境への配慮ですが、ヴィーガンメニューの注文はやはり使い捨て製品は誰も利用されないようで、さらに簡易包装などもプラスの評価点になることが多いそうです。

これからヴィーガン対応に取り組むお店様、そしてこれから出前市場に参入お店様に有益な情報になっていたら幸いです。

大久手山本屋 ヴィーガンポリシー(ヴィーガンメニューにはこの紙を同梱)