渓谷美あふれる景勝地
長瀞渓谷(ながとろけいこく)は埼玉県秩父郡長瀞町にあります。秩父は歴史的文化財や温泉、特産物が多く、豊かな自然も多い観光地です。長瀞渓谷は秩父の自然が生み出した景勝地で1924年(大正13年)には国の天然記念物として指定されています。
長瀞ライン下りやカヌー、カヤック、ラフティングなどの川遊びにキャンプもできる場所で、多くの観光客が毎年訪れています。
長瀞渓谷ができるまでの歴史
長瀞一帯は遥か昔、海の底にありました。海底に堆積した火山噴出物や泥、砂などが白亜紀(約8000万年前頃)にプレートの動きによって、さらに20〜30km以上もの底に沈んでいきました。その時、沈んだ堆積物にものすごい圧力が加わり結晶片岩ができます。結晶片岩とは元の岩石や堆積物が異なる圧力や温度によって別の構造へと変化した岩の一種のことです。
それらが長い年月をかけて、地殻変動などによって再び地表へ現れ、そこを流れる荒川によって侵食を受け、長瀞渓谷の今の姿を作り出しました。
そのため長瀞渓谷は地質学上、とても貴重なデータが取れる場所として多くの地質学者によって研究されてきました。
始まりは1878年(明治11年)のドイツ人地質学者ハインリッヒ・エドムント・ナウマン(ナウマン博士)による日本列島各地の地質調査です。博士の率いる調査団が長瀞を訪れると地質学的価値の高い場所だと分かり、それ以来、多くの学者の地質学研究の重要拠点となったのです。
埼玉県立自然の博物館には、その証として「日本地質学発祥の地」の石碑があります。
そんな雄大な自然の造形美が楽しめるのが長瀞渓谷です。
長瀞渓谷を存分に楽しめる長瀞ラインくだり
長瀞の名前の由来はその川の流れにあります。長瀞渓谷を流れる荒川がこの長瀞付近で約1kmに渡って、流れが静かな場所があります。この川の深さが深く流れが非常に静かな所を「瀞(とろ)」と言います。この瀞が長い区間に渡ってあることから「長瀞(ながとろ)」と呼ばれるようになったそうです。
この長瀞渓谷の自然美を楽しむ方法の一つとして「長瀞ラインくだり」があります。
遊覧船(和舟)に乗って渓谷を流れる荒川を下っていくのが長瀞ラインくだりです。コースは3つあり、親鼻橋から岩畳を下る約3kmのコースと同じく約3kmの岩畳から高砂橋を下るコース、そしてそれらをいっぺんに楽しめる全長約6kmのコースです。
コース内には幅約50メートル、長さ約600メートルの広さの岩畳や川によって削り取られた急な崖の秩父赤壁(ちちぶせきへき)、岩石の河床の凹部に溜まった小石が急流によって動き回ってすり鉢状に削り取ったポットホールなどがあり、自然の生み出した造形美を見ることができます。
また、自生した植物が四季を通して様々な表情を見せ、その季節ならではの景色も楽しめます。特に渓谷を彩る秋の紅葉は、見応え十分です。
天然の氷で作るかき氷
長瀞渓谷には天然氷で作るかき氷を提供しているお店が多くあります。お店で提供されている氷は、渓谷から湧き出る天然水を専用の貯水池に溜めて、極寒の冬に自然の気温で時間をかけて徐々に凍らせたものです。その氷は貯蔵庫で保管され、年中通して使えるように管理されています。
冷蔵庫でできた氷とは違い、キメが細かくふわふわとやわらかい口当たりのやさしいものです。口溶けも良く、今まで体験したことのない食感を楽しめるはずです。
長瀞渓谷に来たらぜひ味わってみてください。
住所 | 〒369-1305 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞 |
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Tel | 0494-66-3311(長瀞町観光協会) |
営業日 | 年中無休 |
営業時間 | 24時間 |
アクセス | 秩父鉄道長瀞駅から徒歩で1分 |
ホームページ | https://www.nagatoro.gr.jp/(長瀞長観光協会) |
埼玉県にあるハラールレストラン
割烹やま
ハラル認証を取得している和食レストランです。日本酒・みりん・ゼラチン・通常の食肉などは使用せず、国内の数少ない正確なハラル惣菜を提供しています。お店は完全予約制です。
また、ベジタリアンにも嬉しいお弁当も販売しています。
住所 | 〒338-0014 埼玉県さいたま市中央区上峰3-15-1 |
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Tel | 048-854-1170 |
営業時間 | 19:00-21:00 We open from 7 p.m to 9 p.m by appointment only. Please reserve sheet by the previous day. |
定休日 | 月曜日 |
ホームページ | https://kappou-yama.jp/ |
Halal Gourmet Japan | https://www.halalgourmet.jp/ja/restaurant/579267 |