夏でも涼しい天然の冷蔵庫
富士山の麓にある富士樹海(青木ヶ原樹海)には数多くの洞窟があります。864年に発生した富士山の火山活動によってできたそれらの洞窟は、周りを樹木に囲われて夏でも気温が高くならない涼しい場所にあります。
富士樹海にある洞窟の中でも「富岳風穴(ふがくふうけつ)・鳴沢氷穴(なるさわひょうけつ)」は特に規模が大きく、どちらも天然記念物の指定を受けています。1000年以上もの前にできた洞窟は、当時の富士山の噴火の痕跡を今に伝えてくれています。
歴史的にも価値ある洞窟「富岳風穴」
風穴(ふうけつ)とは火山活動によって流れ出した溶岩が冷えて固まってできたものです。溶岩流が冷えて固まる際、溶岩の上部が空気に触れて早く固まるのに対し、下部の溶岩は高温を保ったまま流れが止まらず、上部と下部との間に徐々に隙間ができます。最終的にどちらも固まって空洞ができたのが風穴です。
案内所から青木ヶ原の樹海の中を歩くこと約3分、富岳風穴の入り口にたどり着きます。遊歩道も整備されていて、また洞窟も溶岩の流れに沿ってできた横穴型洞窟のため、斜面はなだらかでお子さんでもご年配の方でも歩きやすくなっています。
総延長は201メートル、中は一年を通して0度~3度と気温が一定しており、真夏でもひんやりしています。真っ黒でゴツゴツした溶岩は気泡がたくさんあり、穴もたくさん空いているため、洞窟内は音が反響しない空間となっています。思いっきり手を叩いても一瞬にして音が消える不思議な造りです。
所々、天井から水滴が滴り落ち、その水が冷やされて凍り、つららや氷柱ができています。まるで天然の冷蔵庫のような冷たさがあるため、明治時代には蚕の卵を保管する貯蔵庫としても利用されていました。
起伏に富んだアドベンチャーワールド「鳴沢氷穴」
氷穴(ひょうけつ)とは風穴同様に溶岩が冷えて固まってできたものです。でき方は風穴と違って、溶岩が巨木などを飲み込みながら流れ込み、飲み込まれた巨木が焼けて空洞となったり、冷えて収縮する際に内部に溜まったガスや溶岩が噴出してできた空洞が洞窟となったものです。
起伏に富んだ形状で不規則で変化にとんだ 竪穴型洞窟で、探検家になった気分で観光できます。狭い所では高さが1mほどで、かがんだ状態で通り抜ける洞窟はまさにアドベンチャーワールド。富岳風穴と同じように中は0〜3度ぐらいでひんやりしています。
総延長は153m。洞窟の最奧には天然の氷がびっしり並べられた貯蔵庫があります。昔、冷蔵庫のなかった時代に冷蔵庫代わりとして使われていた場所です。近くには滴り落ちる水滴によってできた氷柱があり、ライトアップされたその姿は幻想的です。
富士山を一望できる「河口湖 富士山パノラマロープウェイ」
「富岳風穴・鳴沢氷穴」のある河口湖町には世界遺産の富士山を一望できるロープウェイが運行しています。草木に邪魔されず、その上を走るロープウェイから眺める富士山は絶景です。終点の天上山にある展望台からも綺麗な富士山を拝めることもできます。展望台にはお土産やさんもあり、旅の思い出にお土産を購入されてください。
世界遺産の富士山も観光スポットですが、その周辺にも見どころ満載の観光スポットがありますので、ぜひお立ち寄りください。
住所 | 富岳風穴: 〒401-0332 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖青木ヶ原2068-1 鳴沢氷穴: 〒401-0320 山梨県南都留郡鳴沢村8533 |
---|---|
Tel | 富岳風穴:0555-85-2300 鳴沢氷穴:0555-85-2301 |
営業時間 | 営業時間は機関によって異なります。 詳しくはホームページをご覧ください。 |
アクセス | ・上州富岡駅からタクシーで約15分 ・上信越自動車道富岡ICより5㎞ |
ホームページ | https://www.mtfuji-cave.com/ |
山梨県にあるハラールレストラン
茶処ももや
ハラール承認された食材を使用し、地元名物のほうとうもハラール対応しています。美味しいお食事をいただきながら綺麗な景色を堪能できます。礼拝所もあり、予約可能となっています。
住所 | 〒401-0333 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖西8-10 |
---|---|
Tel | 0555-82-2206 |
営業時間 | 10:00-16:30 |
定休日 | 年中無休 |
Halal Gourmet Japan | https://www.halalgourmet.jp/ja/restaurant/715163 |