ハラール戦略とヴィーガン戦略で狙うべきお客様とは?

こんにちは。食の多様化対応サポートと情報発信を行うフードダイバーシティ株式会社の守護です。
昨今様々なメディアでもハラールとヴィーガンが並列になることが多くなってきました。これは世界いろんな方々をお迎えしようという動きなのでとても素晴らしいと思います。
その中で、最近私の講演ではハラールとヴィーガンそれぞれにおける「取り込むべきお客様」について必ずお伝えしています。
これは経営効率の話にもなってきますが、お付き合い頂ければと思います。

ハラールで狙うべきお客様

①対象者(ムスリム)
②非対象者(ハラールと気づかせずに食べて頂く非ムスリム)

まず、当然①を取り込むのはとても重要なことです。
そして①に振り切って売上を立てる戦略もありますが、当たり前ですが圧倒的に日本人が多いこの日本において、多くのエリアでやはり日本人を取り込むことがビジネスベースでは重要になることが多いです。
その中で、一般日本人用とムスリム用を分けるとオペレーション上の負荷が必ず出てきますが、最近ではオペレーションを一つにする店舗様が徐々に増えてきました(下記サイト参照)。
※もちろん、それが正しい動きですというつもりはありません。

参考サイト(3つのパターン詳細):https://fooddiversity.today/article_49505.html
参考サイト(生産性の考え):https://fooddiversity.today/article_50925.html
参考サイト(手間をかけられるか軸):https://fooddiversity.today/article_46705.html

私はおかげ様で日本全国様々な店舗様と関わらせてもらい、いろんな成功事例、いろんな課題と日々向き合っていますが、今ハラールで大きな成果を生んでいる店舗様の多くは②のお客様を自然に取り込む動きを取っています。
そしてその店舗様は誤解を恐れずに言うと②をメインに、①は純増と考えて取り組んでいらしゃいる方が多いのです。
逆にこれからハラール対応を始めようとされる店舗様であったり、悩んでいらっしゃる店舗様は①のみを見ていたり、完全別オペレーションを組んでいるケースが多いと感じています。
もちろん商圏、業種、業態などを見極めることがとても重要です。

全てハラール対応していて、日本人とムスリムが行列を作る銀座天丼いつき様

ヴィーガンで狙うべきお客様

①対象者(ヴィーガン)
②ときどき対象者(週1ベジ、健康志向、ご年配の方等)
③非対象者(ヴィーガンと気づかせずに食べて頂く&ハラールやコーシャの代替案として提案)

ここでもまず①の対象者を取り込むことが重要ですが、しかしまだまだ日本国内でもインバウンドでもベジタリアンやヴィーガンの母数が圧倒的に多いわけではありません。
そしてここがハラールとの大きな違いになります。ハラールは宗教ごとのルールなので、「ときどき対象者」はいないことです。そしてヴィーガンの場合はこの②ときどき対象者がとても重要になります。

あるアメリカの調査でも、代替肉バーガーを購入する人の95%が肉や魚も食べて、植物性のメニューも選択する人だったことが発表されました。
弊社横山の書いたNNAコラムもご参考まで https://www.nna.jp/news/show/1999087

圧倒的な母数は②のときどき対象者

この圧倒的な母数の②を取り込むことがヴィーガン戦略の一番重要な部分だと私は考えています。

最後に③についても、大きな市場が実はあります。
ハラールやコーシャにおいても近場に対応食がない場合、ヴィーガンはしばしば代替案として活躍するケースが多いのです。
ヴィーガンは動物性不使用なので、アルコール成分を確認すれば食べるイスラム教徒は多いですし、私が去年視察したニューヨークのコーシャ対応レストランの多くはヴィーガンレストランでした。
※ニューヨークレポートはこちら

Happy Cow Best Vegan Restaurants Worldwide 1位の菜道様、半分以上のお客様は非ヴィーガン

最後に

ハラールはムスリムのみをターゲットにする。ヴィーガンはヴィーガンのみをターゲットにする。
実は多くの企業様がこちらで躓いてこられました。中には軌道修正をした企業様もいれば、残念ながらこの大きな市場から撤退した企業様もいます。
そんな中、食はますます多様化することが予測されていますが、成果を上げるために、経営効率を考えてどういう戦略を組んでいくのかがとても重要な局面になってきました。
弊社では多大なるデータを駆使しながら、店舗戦略や商品開発におけるマーケティングサポートも行いますので、お気軽にお問合せ下さいませ。