海外交流の歴史を学び、実感する

今回は長崎の「唐人屋敷跡」をご紹介します。
日本史においてとても有名な出来事を伝える遺構が数多く残っている長崎。この街で特に際立った歴史の転換点として、当時の海外交流にまつわる様々な動きはどれも見逃せないでしょう。長崎からの海外交流の重要点となった出島と並び、海外に対する窓口として大きな役割を果たした場所が、この唐人屋敷跡なのです。

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そもそも唐人屋敷とは?出島と並ぶ重要スポット

それでは、この唐人屋敷とはどのような建物だったのでしょうか。鎖国政策が行われるまで中国人は市内に自由に住んでいたのですが、1689年に幕府が唐人屋敷を建設し、中国人を収容・隔離、出入りを厳しく管理し始めました。これは密貿易とキリスト教浸透を防ぐための政策で、屋敷は約9,400坪の広さで約2,000人の収容を可能とし、多くの長屋も存在。当時出島のオランダ人が厳重な監視を受けましたが、中国人は比較的自由に出入りが許されており、屋敷内でも毎日のように宴会となっていたといいます。

品の良い作りが印象的な屋敷跡を眺める時間

現在残されている屋敷跡は、土神堂・天后堂・観音堂と福建会館の四つです。土神堂は土地や家を守り豊作を司る神様として信仰される「土神」を祀っている場所。眺めるだけで由緒正しさや中国ならではの格調高さを感じさせる門構えが印象的です。
天后堂には航海安全の女神である天后聖母が祀られています。こちらも実に古めかしく、積み重なった時の流れや品の良い作りの魅力がしっかり伝わってきます。

異国の空気に夢中になれる。素敵な穴場観光スポット

そして観音堂には現代でも有名な千手観音菩薩と、商売繁盛の神様である関帝が祀られています。昔のまま現存するアーチ型の門は見事に一軒の価値あり。福建省出身の中国人の手による福建会館も大きく立派な仕上がりで、古の中国にタイムスリップしていくような感覚に浸れます。
中国という異国の空気や魅力に夢中になれる穴場スポット、唐人屋敷跡。長崎観光の有力な場所として、十二分におすすめです!

「唐人屋敷跡」基本情報

住所 長崎県長崎市館内町
電話番号 095-829-1193
ホームページ https://www.city.nagasaki.lg.jp/sumai/660000/669001/index.html

交通アクセス

※以下のリンクをご参照ください

交通アクセス|唐人屋敷跡
https://www.city.nagasaki.lg.jp/sumai/660000/669001/p006892.html