日本三大水城・高松城の跡地が趣深い公園になった

香川の観光名所として根強い人気を持つ「史跡高松城跡・玉藻公園」。ここは日本三大水城の一つとして扱われる高松城の跡地を整備して造られた場所で、当時の城にまつわる様々な遺構、自然に満ちた素晴らしい景観を楽しむことができる穏やかな公園です。難攻不落の巨大な城として名を馳せた高松城であるだけに、この城跡、そして公園も見どころが実に豊富。歴史からロケーションまでその全てが興味深く、趣深いスポットになっています。

※新型コロナウイルス感染拡大防止対策に関する各施設のガイドラインや、営業時間等の変更がなされているところもありますので、ご注意ください。

公園の名物・鯛のエサやり体験に注目

1588年(天正16年)に、豊臣秀吉の重臣であった生駒親正(いこまちかまさ)が築城した高松城。北側は瀬戸内海に面し、残りの三方向も内堀、中堀、外堀と堀が三重に仕掛けられている見事な堅牢さも含め、長きに渡り藩主の居城として繁栄を見せた高松城。国の史跡や日本100名城、日本の歴史公園100選といった評価も受ける名城となっています。
玉藻公園の名物は、まず鯛のエサやり体験。体験場所を決めてガチャガチャでカプセル状の浮きエサを購入すると、お堀に居る鯛にエサやりを行うことができます。浮きエサを与えて、鯛の願いを叶えた人の願いも叶うという寓話として「鯛願城就(たいがんじょうじゅ)」という言葉もあるとのこと。さらに浮きエサにはくじも付いており、当たりはステッカーやピンバッジに交換できます。

遊覧船体験に当時の遺構見学まで。風情ある景色が素晴らしい

他にも体験型の催しとして、高松城跡内を手漕ぎの遊覧船「玉藻丸」で巡る城舟体験も随時行われています。こちらは大人(高校生以上)500円、小人(5歳以上)300円で参加することができ、高松城の様子を海の上から眺められます。
もちろん公園内も面白い風景がたくさんあります。城郭の角に設けられた隅櫓(すみやぐら)である「月見櫓」は当時のものが現存しており、日曜日の9:00~15:00になると内部が公開されます。
「内苑御庭」と呼ばれる庭園は枯山水形式の歴史あるエリア。様々な植物や池が敷き詰められたその様子は、緑豊かな風情に満ちています。

尽きない見どころ。文句なし、これこそ抜群の観光名所

城跡の中には天守台も存在します。天守自体は老朽化により1884年の段階で既に取り壊されていますが、残された天守台に登ることが可能。優れた展望台として、公園全体を見下ろせる素晴らしいロケーションを見せてくれます。
藩の政庁や藩主の住居として機能していた披雲閣(ひうんかく)という建物は、142畳敷の大書院から慎の間、波の間など多くの部屋があり、昭和天皇も宿泊を行ったという場所。年始の無料開放期間や一般開放記念無料開放日にのみ公開される特別な場所です。
このように大いに風情を感じさせてくれるスポットとなっている史跡高松城跡・玉藻公園。その空気感や歴史の重みは現地でこそ深く実感できるもの。香川を訪れる際には、ぜひともチェックしておきたい抜群の名所です。

「史跡高松城跡・玉藻公園」基本情報

住所 香川県高松市玉藻町2番1号
電話番号 087-851-1521
入場料 大人(16歳以上)200円
小人(6歳以上16歳未満)100円
営業時間 東門 7:00〜18:00(4月〜9月)
8:30〜17:00(10月〜3月)
※西門の開閉時間は月毎に細かく変更されるため要確認
休館日 年末(12/29~12/31)
ホームページ http://www.takamatsujyo.com

交通アクセス

※以下のリンクをご参照ください

交通アクセス|史跡高松城跡・玉藻公園
http://www.takamatsujyo.com/syuhenmap.htm