人吉・球磨地域の飲食店様、宿泊施設様向けセミナー

今年度、九州運輸局が実施している『「食×観光」をテーマとした人吉球磨地域の観光資源ブラッシュアップ対応実証事業』の一つとして、2022年11月17日(木)に「人吉球磨地域における食の多様性対応力向上セミナー」が開催され、同地域の飲食店、宿泊関係者等約30名が参加しました。

当日の様子

セミナーは繊月酒造の堤純子氏が本セミナーの主旨について説明し、同地域におけるフードダイバーシティ対応の広がりが紹介した後、フードダイバーシティ株式会社の横山と大久手山本屋(愛知県名古屋市)の広報を担当する青木裕典氏が『アフターコロナ、食のニーズはこう変わる〜大成功者から学ぶ、最初の一品の作り方』について講演し、大久手山本屋での対応経緯や対応方法、どのようにお客様が増えていったのか、そしてどのように一歩を踏み出していくのが効率的なのかなどの具体的なノウハウが紹介されました。

続いて、大久手山本屋の調理を担当する青木晃佑氏が「人吉球磨の食材を使ったおいしいヴィーガンメニュー」を下記の通り披露いたしました。

①味噌煮込みうどん
ヴィーガン仕様(緑屋様の清流あわせ味噌利用)
②きくらげあんかけの厚揚げ豆腐唐揚げ
きくらげ(三日月農園様)
厚揚げ豆腐(親父のガンコとうふ様)
③天ぷら
さつまいも(地元スーパーで購入)
カボチャ(地元スーパーで購入)
たもぎ(アスリー様のたもぎ茸)
④おでん
大根(地元スーパーで購入)
こんにゃく(地元スーパーで購入)

提供されたヴィーガンメニュー

また、 熊本県球磨郡相良村の親父のガンコとうふ様からは、照り焼きがんもどきをパテにした「がんもバーガー」が提供されました。

提供されたヴィーガンメニュー

現地の食材調査を行う青木氏

青木晃佑氏は「人吉球磨地域の食材は豊富で品質も高い。ヴィーガンだからと構えず、昔からあるメニューを活かせることを知っていただきたい」旨の説明がありました。参加者からは「植物性なのにしっかり味が出ている」「難しく考えていたが、シンプルに考えて行けばいいことがわかった」「地域食材の見直しから始めていきたい」といった声が挙がり、終了後は講師への質問も多く飛び交いました。

熊本県の人吉球磨地方では2019年からフードダイバーシティ対応に注力しており、世界的ベジタリアン検索サービス『Happy Cow』の登録店舗は14にまで増えました。同地域は今後も食の多様性対応事業に注力すると共に周辺地域との連携も模索していくとのことです。

料理を解説する青木氏