鹿児島市内の飲食店様、宿泊施設様向けセミナー

2022年8月30日(火)に鹿児島市が主催で「ポイントは楽すること!?ヴィ―ガン、ムスリム等多様な食対応セミナー」と題したセミナーが仙巌園にて開催され、鹿児島市内の飲食店、宿泊施設関係者が約20名参加しました。
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プログラム

「食の多様性対応で高付加価値化を目指す!」(60分)
講師:フードダイバーシティ 株式会社 代表取締役 守護 彰浩 氏

「フードダイバーシティに対応した料理試食&クロストーク」(60分)
調理提供&講師:ひふみよ株式会社/ちゃぶや伽哩堂 SV 兼 6labs.工場長   塚脇 新伍 氏

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当日の様子

ポイントは共通点を整理して楽をすること

まず弊社代表守護から世界のフードダイバーシティ市場や、ルールの全体感、ベジタリアンをベースに考えること、旅行者のニーズ、具体的に使用できる食材や調味料の選び方、TSMC誘致による九州での新しいビジネスチャンス(五葷対応必須)、さらに違いよりも共通点を見て考える必要性が語られました。

またヴィーガンやハラールなどの分野は「難しそう」と思われがちな分野ではありますが、「ポイントは楽をすること」と伝えられ、それぞれの専用メニューを作ると大変になりますが、共通点を理解して「みんなが食べられるもの」を一般メニュー化しておくことで、セールス、ホール、キッチンのストレスが大幅に削減されることが説明されました。

さらに楽をして成果を出している事例として、スターバックスの取り組みについて詳細の解説が行われ、重要なのは「一般のお客様に気づかれないくらいのレベルで対応すること」ということが強調されました。

ポイントは楽をすること

共通点を見る考え方

ペペロンチーノはベーコンをキノコに変更するだけで多くが食べられるようになる

ヴィーガンは多くの方に提供できるメニュー

フードダイバーシティに対応した料理試食&クロストーク

続きましてちゃぶや伽哩堂 SV 兼 6labs.工場長   塚脇 新伍 氏からは提供したメニューの解説と下記についての説明が行われました。

・食材選びで気をつけることは?
・ヴィーガンで味や食感を出すための工夫点は?
・お客様に喜んで頂けるポイントは?
・ぶっちゃけ食材原価はどうですか?どう考えてますか?
・社内教育はどうやってますか?

最後に「料理に携わる身として、さまざまな制限を超えて、美味しいものを作る挑戦は本当に楽しいし、やりがいがある」と語られました。

料理の解説を行う塚脇氏

試食で提供された「ちゃぶや謹製カツカレー」と「大地のさつま揚げ」

参加者からは「難しいイメージだったが、楽をしていいという発想は全くなかったので、非常に勉強になった。すぐに取り組みたい。」「新しく作るメニューについてはフードダイバーシティを意識しながら組み立てていきたい」などの声が上がり、また終了後は質問も多く飛び交い、熱気を帯びたまま120分のセミナーは終了しました。尚、今後も鹿児島市としては食の多様化を推進していくとのことです。

会場からの素晴らしい景色