弥生時代の世界が今も残る名所へ
鳥取の観光名所は実に数多いですが、その中で「鳥取県立むきばんだ史跡公園」という場所は皆様御存知でしょうか。この公園には国内最大級の広大さを誇る弥生時代の集落遺跡が存在し、弥生時代の人々の生活、そして時代状況をくまなく、そしてリアルな実感とともに知り尽くすことができる歴史的なスポットとなっています。この場所の空気感を体験すれば、古代文明の世界が今までより身近に感じられてくることでしょう。
※新型コロナウイルス感染拡大防止対策に関する各施設のガイドラインや、営業時間等の変更がなされているところもありますので、ご注意ください。
教科書の中で見た、あの風景がまさしく目の前に!
公園でまず目を惹かれるのが、点在する竪穴式住居の存在。きちんと藁が重なり、徹底的に人力で作られている住居のひとつひとつに、文明の芽生えが起こり始めた時代ならではの趣を感じざるを得ません。栗の木の木材で作られたという一連の住居や建物の数は、恐るべきことに900を超えるという驚きの質量。他にも完全木造の高床式倉庫が多くの日本人が教科書の中で見たようなリアリティに満ちた姿で立ち並び、竪穴式住居の骨組みだけが展示されている場面では住居の詳しい構造が分かるなど、その資料価値は相当に高いです。
鳥取県立むきばんだ史跡公園はこんなとこ。昔の集落跡だよ。 pic.twitter.com/ISC4MRzIkp
— さんぽ (@Gais1002Gais100) August 3, 2019
園内最大の絶景にも注目したい
園内はいくつかの地区ごとにエリアが分かれており、「洞ノ原地区」では当時のお墓である「四隅突出型墳丘墓」が並びます。これもまた自然にあるものを用いて人力で作られたお墓となっています。当時の人々がどうやって人間を埋葬していったのか、という時代の状況を知る瞬間です。この洞ノ原地区は美保湾を見渡す丘に位置しており、そこから眺める景色は大変な絶景となっているのも重要ポイント。写真に収めておくのも一興です。
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人間の暮らし、文明や歴史の流れが深く理解できる名所
様々な遺構を補完するデータベース的な場所として、「弥生の館」という屋内のセンターも見学しておきたいスポットです。当時の暮らしの中で使われていた道具についての展示や、当時の人々が狩り、食用や様々な道具の素材として使用していたという鹿や鳥類、貝類についての展示などが細かに用意されています。隈なく見て周れば、古代の日本で何が起こっていたのかが深く理解できる優れた資料館となっています。
人間の暮らし、文明や歴史の流れについて大きなリアリティとともに知り尽くせるこの史跡公園へ、是非足を運んでみて下さい。そこには新たな発見が待っていること請け合いです。
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「鳥取県立むきばんだ史跡公園」基本情報
住所 | 鳥取県西伯郡大山町妻木1115-4 |
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電話番号 | 0859-37-4000 |
入場料 | 入園無料 |
営業時間 | 午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで) |
休館日 | 第4月曜日(その日が祝日の場合は翌日が休園日) 年末年始(12月29日~1月3日) |
ホームページ | https://www.pref.tottori.lg.jp/mukibanda/ |
交通アクセス
※以下のリンクをご参照ください
交通アクセス|荒尾市
https://www.pref.tottori.lg.jp/301807.htm