戦国時代を生き抜いた、資料価値大の名城

去る戦国時代、絶え間ない戦いの中で使われた名城の数々は今も日本全国各地で守られ続けています。岡山の「備中松山城」も現代に至るまで守られ続けている城のひとつで、歴戦の名残、そしてこの時代の城に顕著な建築面での見事さから、多くの方の注目を集めてやまない城となっています。城の中には様々な重要文化財や国指定史跡が存在し、歴史的な資料価値も大変高いことで知られています。この城を訪れれば、戦国時代という古の歴史の息吹を深く感じることが出来ることでしょう。

※新型コロナウイルス感染拡大防止対策に関する各施設のガイドラインや、営業時間等の変更がなされているところもありますので、ご注意ください。

通称「天空の山城」には様々な見所が!

備中松山城は、天守というものが現存する数少ない城です。標高430メートルという高所にそびえ立ち、雲海の中に浮かび上がる姿は「天空の山城」と称されており、天守の特別さに強く心惹かれること間違いなしです。
天守以外にも城内には様々なエリアが存在し、例えば23メートル×10メートルの大きさを保つ「血の池」と呼ばれる大池は国内最大級の貯水池として存在感を放ち、天然の岩盤が使用された石垣ひとつひとつは、過去にはNHK大河ドラマ「真田丸」にもCG合成の素材として使われたもの。その迫力は確実にインパクトを残して来ます。

城内の様子から、色褪せない城の精密さを確かめよう

この備中松山城、城内に辿り着くには徒歩で数十分かける必要があるというまさに難攻不落の城。登るのは大変ですが、その先には秀麗な城と歴史の深い遺構の数々がきちんと出迎えてくれます。
城内ではガイドの方の解説のもと、天守の中まで観覧することが可能です。天守1階には天守を持つ城には珍しく囲炉裏が配置されています。様々な角度や場所から城を見上げた時の、建物としてのデザイン性の高さ、バランス感の鋭敏さにも注目です。

重要文化財も要チェック。訪れるなら雲海の見頃な時期に

天守からさらに奥に進んだ場所には「二重櫓」と呼ばれる二層二階建ての建物があり、こちらは万が一の際に天守から裏側へ逃げるために作られていたとも言われるもの。330年以上前に築かれたという「三の平櫓東土塀」も非常に古めかしい土塀となっており、極めて強い存在感です。こういった櫓や土塀も、天守とともに国の重要文化財として指定されています。
このように、大変多くの見所に溢れた備中松山城。城が雲海に浮かび上がる姿を見たいという方は、例年9月下旬から4月上旬の、明け方から午前8時頃までが見頃となっています。天気予報も併せてチェックしながら訪れてみましょう。登山道を歩く時はトレッキングシューズなどの登りやすい靴や帽子などもお忘れなきようお願い致します。

「備中松山城」基本情報

住所 岡山県高梁市内山下1
電話番号 0866-22-1487
入場料 大人500円、小中学生200円
営業時間 9:00~17:30(10~3月は9:00~16:30)
休館日 12月29日~1月3日(本丸)
ホームページ https://www.city.takahashi.lg.jp/soshiki/9/shiro4240131.html

交通アクセス

※以下のリンクをご参照ください

交通アクセス|備中松山城
https://goo.gl/maps/huQ22qo9NPVEqGvDA