トリップアドバイザー TOP30にランクイン!Gluten Free T’s Kitchenに突撃取材!

2020年4月28日、大手旅行口コミサイトトリップアドバイザーが「外国人に人気の日本のレストラン 2020」を発表しました。インバウンド業界では毎年注目が集まるランキングの1つと言っても過言はないでしょう。ここ数年、上位レストランの中には、フードダイバーシティ対応(ハラール、ベジタリアン、ヴィーガン、グルテンフリー等)をしている店舗がランクインしていましたが、やはり今年もありました。15位に輝いた「Gluten Free T’s Kitchen」さんです。今回は現場の様子に迫ります。

お客さんの80%は外国人、明らかなグルテンフリーニーズ

港区六本木の一等地にお店を構える「Gluten Free T’s Kitchen」。スタートしたのはわずか3年前。これには驚く人も多いはず。

お店についてまず目に入ったのが、グルテンフリー認証です。アジア初だそうです。オーナーさんに伺ったところ、「これを見て安心して来店される方も多いです」とのこと。病気やアレルギーにも関わってくる領域のため、ハラールやベジタリアン・ヴィーガンとは、また少しアプローチが違う点かもしれません。

客層はというと、80%が外国人で、その殆どがグルテンフリーやヴィーガンの方だそうです。

ダイバーシティ溢れるメニュー構成

メニューを手に取るとまず目に入るのが「6種のマーク」

・Gluten Free(グルテンフリー)
・Vegan(ヴィーガン)
・Nut Free(ナッツフリー)
・Dairy Free(乳製品フリー)
・Egg Free(卵フリー)
・Soy Free(大豆フリー)
*ベースはグルテンフリー
*半分以上がヴィーガン可

メニューを見ると「複数の食物アレルギーをお持ちの方は..」の文言。この6種類で整理されたのも、これまでこうしたご要望が多かったからだそうです。注文時もアレルギーに関する質問は欠かさず、といった印象です。

また英語と日本語は併記されていて多言語対応もバッチリ。英語が日本語より上に書かれていることからも、外国人の来店が多いということが伺えますね。また使用食材も分かりやすく説明されていました。これはフードダイバーシティ対応という観点のみならず、日本料理のことがよく分からない海外の方への対応としても参考になりますね。

メニューの内容としては、日本のコンテンツがベースで、加えて洋食や中華のラインナップもある、といった印象です。(例:お好み焼き、焼きそば、すき焼き、カレー、春巻き、餃子、パスタetc)

今回は天ぷらに餃子、そしてラーメン・パスタを注文しました。全てグルテンフリーかつヴィーガンです(基本的に小麦の代替は米粉)。天ぷらはサクサクした食感で、餃子はもっちり食感(食べながらグルテンフリー云々ということを忘れていました)。豆乳ベースのラーメンは、八角がきいた大豆ミートやパクチのせいもあってか、タイやベトナムで食べるバーミー・フォーに近い味わいでした。

本題から少しそれますが、デザートのパンケーキはヴィーガンかノーマルを選択できるようになっていました。ベジタリアン(卵・乳OK)の方であればデザートはさほど困らないのですが、ヴィーガンとなりとそうはいきません(大半のデザートに卵・乳が含まれているため)。 デザートのヴィーガン対応は最低1個はあるのが望ましいですね。

共通点はお客様との密度

英語(等)で積極的にコミュニケーションを取っていく。過去にお邪魔させていただいた「お好み焼き ちとせ(2017年のトリップアドバイザー外国人人気ランキング1位)」でも同様の印象を受けました。今回オーナーさんにお話を伺う中で一番驚いたことは「トリップアドバイザー15位おめでとうございます!」というコメントに対して「え!そうなんですか!」という反応でした(どうやらご存知なかったようです..)。ご本人からお客様に「口コミしてください!」と働きかけるようなことはやっておらず、純粋に満足して欲しいという想い・態度が伝播して、自発的な口コミに繋がっていたのかもしれませんね。

コロナウイルスが落ち着いた際には、是非とも足を運んでみてください。