長崎県内の農泊事業者セミナー

2025年3月6日、長崎県が主催で長崎県農泊インバウンド受入研修会「多様な食文化(ハラール、ヴィーガン、アレルギー等)への対応方法が長崎県庁にて開催され、長崎県内の農泊関係者がリアルとオンラインで50名参加しました。
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プログラム

長崎県農泊インバウンド受入研修会「多様な食文化(ハラール、ヴィーガン、アレルギー等)への対応方法」開催レポート(90分)
講師:フードダイバーシティ 株式会社 代表取締役 守護 彰浩

質疑応答

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当日の様子

昨今多く求められるフードダイバーシティ対応とは

まず、弊社代表守護からは世界のフードダイバーシティ市場や、それぞれの言葉の定義、日本に来る旅行者のニーズ、長崎県に来る旅行者のニーズ、農泊関連に関するニーズ、具体的に使用できる食材や調味料の選び方、さらに違いよりも共通点を見て考える必要性が語られました。

ヴィーガンやハラールなどの分野は「難しそう」と思われがちな分野で、ハラールメニュー、ヴィーガンメニューといった形でそれぞれの専用メニューを作るとオペレーションも含めて大変になりますが、共通点を整理して「みんなが食べられるもの」を一般メニュー化しておくことで、調理現場のストレスや料理工程が大幅に削減されることが説明されました。

さらに、長崎の食材や食文化を生かした以下のヴィーガンメニュー案についても解説が行われました。

1.生あおさと島野菜のペペロンチーノ
五島の「生あおさ」をたっぷり使用し、長崎の地野菜を添えたパスタ。ベジタリアンなど関係なく人気メニューになる。

2.五島うどんの胡麻担々つけ麺
コシのある五島うどんを、雲仙産の美味しいキノコをふんだんに使用した出汁と豆乳をベースにした担々スープで仕上げ、つけ麺のように味わう新感覚のメニュー。

3.びわと生姜シロップのパウンドケーキ
長崎特産のびわを甘酸っぱいコンポートにし、アーモンドプードルと米粉で作ったグルテンフリーのパウンドケーキ。仕上がりに長崎産の生姜シロップをかける。

4.雲仙キノコとじゃがいものもちもち和風お好み焼き
雲仙のキノコを複数種使用し、生地にはあおさをたっぷりと練り込み、さらに長崎産じゃがいもをすりおろしてもちもち食感に仕上げる。

5.野菜たっぷり皿うどん
シャキシャキとしたキャベツやもやし、甘みのあるにんじん、旨みが詰まった雲仙きのこを使用し、さらにあんかけには、榎氷(えのきごおり)を使用し、深いコクとまろやかなとろみを実現。

 

このように見ると、シェフの負担が大きい

共通点を見る考え方

ペペロンチーノはベーコンをキノコに変更するだけで多くが食べられるようになる

参加者からは「今日からできる、且つ難しくない内容でした。農泊のよさをわかってもらいたいが、そのためには歩み寄ることが重要だと改めて理解できた。」「これまで個人差が多い分野でどこまでやればいいか分からなかったけど、肩肘張らずにできることからやればいいことが分かりました。」などの声が上がりました。

今後も長崎県としては、食の多様化に関する事業を推進していく予定とのことです。