五葷対応のレストラン検索サイト登場

突然ですがみなさん、ベジタリアンやヴィーガンの方と言われたら、どのような地域の人々が多い想像をされますか?アメリカ、ヨーロッパ諸国などの欧米諸国やインドなど有名なところが挙がるかと思います。これらのインバウンドの流入が拡大し、ベジタリアンやヴィーガンなどプラントベースの食事への対応が急がれる中、数は多いにもかかわらず対応があまり進んでいないベジタリアンの種類があるのです。今回はそんなベジタリアンについて少し深堀ってみます。

隠れた巨大市場 “台湾ベジタリアン” 人口比率はなんと13%

「え、台湾にベジタリアン?」そう思われた方も多いのではないでしょうか?台湾には、非常に多くのベジタリアンがいます。その数なんと国民の13%。2019年の年間訪日台湾人観光客は約490万人ですので、単純計算で60万人以上のマーケットがあるということになります。また、訪日台湾人は85%がリピーターであるため、近年訪日台湾ベジタリアンマーケットが注目を集めています。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。
https://fooddiversity.today/article_24246.html

台湾ベジタリアン市場の課題 “五葷対応”

ベジタリアンになる背景として健康問題や地球環境問題が取り上げられるケースが目立ちますが、台湾の場合は約80%の人が仏教や道教などの「宗教的な理由」です。仏教徒にベジタリアンが多い背景には、「不殺生戒(生き物を殺さない)」という教えがベースにあります。

台湾と欧米のベジタリアンの一番の違いは何か?それは「*五葷を食べるかどうか」です。これらは陰性の気が強いのが特徴で、五臓に負担をかけてしまうだけでなく、闘争心や煩悩を強めると解釈され食べない方が多いようです。

引用元:写真AC

*五葷:ねぎ、にんにく、にら、らっきょう、あさつき
*台湾ベジタリアンの中でも健康や環境意識からベジタリアンになった方は五葷を食べます

ではそんな台湾ベジタリアンの人が日本に来た時、レストラン探しはどうしているのでしょうか?ただでさえベジタリアン・ヴィーガンに対応しているレストランを見つけるのは大変な上、五葷フリーに対応しているお店を探すのは至難の技です。(HappyCow等のベジタリアン検索アプリでも五葷の有無に関する情報は載っておらず、手探りで情報を集めるしかありませんでした)

一方で菜道さんやさんのような台湾ベジタリアンの方にも対応したお店が増えてきているのもまた事実です。

そんな状況を打開するために、今年ローンチしたウェブサイトがあります。vegmateという総合訪日ベジタリアンプラットフォームで、多言語で訪日ベジの人々に日本での滞在を満喫してもらえるようなサービスを展開しています。(運営会社:フリーフロム株式会社(フードダイバーシティ株式会社 社内ベンチャー)

その中の一つがvegamteのレストラン検索サービス。中国語でかつ、レストラン名、地域、近くの駅、料理のジャンル、価格帯、そしてベジタリアンの種類で検索を絞り込みできるというもの。

現在の登録店舗数は400店舗程で、地域も北海道から沖縄までカバー。

また、ユーザー登録制度があり、ユーザーが知っているお店を写真を含めて申請することができます。そのため「実際に行ってみたけど閉まっていた」というような情報の劣化性を防ぐこともできるようです。

レストラン登録をご希望の方へ

下記URLよりレストラン情報をご登録頂けます。自分のお店も対応している!またはこんなレストランを知っている!という方は是非ご登録頂ければと思います。レストランの掲載には料金は発生しないとのことで、五葷対応をしているレストランとしては格好の宣伝の場になるはずです。
https://forms.gle/8Af1o96DT22FG3di6

ベジ対応店舗の応援!「パートナー制度」のご案内

vegmateではベジ対応を始めた飲食店様を応援する「パートナー制度」を設けております。より多くの方にお店の魅力を知って頂き、さらには日々の売り上げに貢献するために考えました。ご興味がございましたら下記よりご覧くださいませ。
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